「リナリアの幻想」
https://kakuyomu.jp/works/16817330654173949343 港町に住む少女・リナリア・ブルーム。
彼女には不思議な力があった。
「痛いの痛いの飛んでゆけ」
そのおまじないひとつで、動物達の痛いところ、悪いところを治してしまうのだ。
動物と心を通わせ、不思議な力を持つリナリアは同年代の子供たちから気味悪がられて仲間外れにされており、人間の友達がいなかったが、彼女はそれでも構わなかった。
ある日彼女は、初めて会った貴族風の男性に養女にならないかと声をかけられる。
平民の少女にそんな話を持ちかける男。あやしさ満点である。
彼女の両親は断固として拒絶した。
身の危険を感じて地域の安全を守る警ら隊の詰め所へ足を運んだところで、彼女の不思議な能力の正体を知ることとなる。
リナリアは魔法の能力に恵まれた人しか通えない、魔法魔術学校への入学が認められたのだ。
学校から迎えに来た乗合馬車で出会った初めての人間の友達、ドキドキしながら参加した入学式で壇上に立つ美しい少年、素っ気ないルームメイト。
知っている人が誰一人いない学校で、たくさんの出会いを経験する。
新しい世界に足を踏み入れて浮足立っていたリナリアだったが、入学当初から早速つまずき、周りから落ちこぼれ扱いを受けてしまうのだった。
閉鎖された全寮制校舎で起きる大小さまざまな騒動、知らないところで連続する怪しい未解決事件……リナリアはそれらに巻き込まれていく。
果たして彼女の運命は如何に!?
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この作品は「太陽のデイジー」と同じ世界観ですが、数年後の全く別の登場人物たちの物語になります。デイジーたちとは縁もゆかりもないキャラたちです。
世界観上、太陽のデイジーを読んだ上で読んだ方が二倍楽しめると思います。
本編3部構成で、本編全125話程度になります。
本日から隔日更新となりますのでよろしくお願いいたします。