自分の書く作品の登場人物には全てモデルがいます。「青いウサギ〜」のキャラクターも実際に会った方をモチーフにしています。
私は10代の頃から芸能の世界にいたのと、その後夜の世界で働いた事もあって、色々な人と出会ってきました。それこそ出会いたくない人までね。性格なんでしょうね、結構深いとこまで入り込んじゃうんで、色々な話や考え方、悩みなんかを聞いてきました。
そういう経験をキャラクターの人物造形の中に入れ込んでます。
例えばののかは、パッと見るといかにも男が考えた都合のいい女性キャラに見えがちですが、人と極端に距離感が違い過ぎて勘違いされちゃうというので悩んでた女性がモデルで、同じような方数人合わせて形成しましたし、平井先輩はめちゃくちゃ嫌いな人とすごく好きだった人に自分の嫌なところ、いいところを合わせたキャラです。
この「青いウサギは〜」は、主人公が色々な経験をして最後に幸せになるまでの物語です。それは自分の周りにいた理不尽な思いをしたり、トラウマになるような経験をして悩んだりしていた皆が最後には幸せになって欲しいという自分の願いでもあったりします。
創作にリアルはいらないという人もいますが、私の作品には、私の人生に関わった方たちが生きています。その少しのリアルがキャラクターのリアルに繋がればいいなと思いながら。