鈴木カイル

死なない男の就職活動読了しましたので、辛口感想を書きに参りました。ネタバレ含みますので、邪魔でしたら削除してください。

応援コメにも書いたけれど、名前が難しすぎる。読み方が覚えられない。一気読みするなら問題ないかもしれないけれど、少しずつ読むWeb小説ではかなり厳しい。最後の方は字面で判断していた。結局「天華」がなんて読むのかわからずに読み終わり、その後調べた。これでユキは無理。こだわりたいのであれば、章の一話目ではルビを振るとか、ユキやゆっきーと呼ぶようなキャラを出すとか、なんらかの工夫を。
同じく、家名が難しい。鬼血だの退魔師だのそれぞれ宗家が4つあって分家まである。こちらも読み方が覚えられず、関係も覚えられず。4つの宗家の一つや退魔師の分家筋で十分だと思う。
そしてさらに魔術協会やら神祇省やら。
甲乙……とランクがあるのもどれがどれだか。

これも応援コメに書いたけれど、上記も含め、説明が不自然。自分の能力を簡単に話してしまったり、いくら迷惑をかけたからとはいえ初対面の人に裏社会の話を詳細に教えたり。そんな仕事をしていれば、一般人を巻き込んでしまうことなんていくらでもあるだろうに、いちいちそれをやっているのかと。
今気づいたけれど、そういや主人公、魔術協会のあたりのことは知っていたのに知らないふりをしていた？

コトハはコトノハより強くて、宗家より強そうなのに、村の人たちは惜しいことをしたなあ。次の世代に希望が持てないからだろうか。もったいない。
そんな強いコトハがなんでクグツ氏やヒタネに勝てないのか不思議。説明が欲しかった。

ユキがファームをコロッと切り捨てちゃうのも変だった。今までさんざんそういう仕事を請け負ってきただろうに、妹のお願いだからって信用を失うようなことをするだろうか。周りにバレなきゃいいってことか？　そんな場所だと知らされずに契約した、これは重大な契約違反だ、そんな場所なら受けてなかった、というようなもっともらしい展開が欲しかった。


主人公最強はイイ。燃える。ベタだけで余裕っぷりがたまらない。
ただ、なんでそれもっと早く使わなかったしと思ったので、制約があったほうがいいかもしれない。動けなくなるとか、後で超痛いとか。普段からあまり痛そうではないので、もっと転げまわるくらい痛くしておいて、本使っているときだけ無敵状態、ただし使い終わるとその時の痛みがいっぺんに襲ってくる、なんてのもいいかもしれない。使うと魔術師に場所がバレるくらいでもいいけれど。

第一部としてはよい流れだったと思う。姉妹の関係がよくなったし、新しい仲間が増えたし、他の従業員の名前も出てきた。就職活動即行終わってんじゃんと思ったけれど、ちゃんとラストで回収していた。
女性ばかりだけれどハーレム状態じゃないのもいい。あと少年かおっさんが出てきてくれるとバランスがもっとよくなると思う。電話で君づけしてたから、少年だろうか。


以上、読了報告でした。レビュー一覧からどれか読んで頂くお約束、よろしくお願いします。
いったん完結しているのでフォロー外します。二部始まったら、続き読みたいのでぜひ連絡ください。

誤字りました。ベタだけで→ベタだけど