お昼休みに覗いてみたら自分のアカウントが残っていたことに喜びを感じている諏訪野です、こんにちは。
昨日のKAC2024-6のお題「トリあえず」についてのエッセイ、なんか暑苦しく語っていますね。かしこくなろうよ、自分…
それでですね、「じゃあ、おまえの考える良いお題とか良い作品ってどういうのよ⁉」と思われる向きもあろうかと存じますので、お二作品ほど紹介させてください。
・「マッチョ刑部の事件簿: 爆乳バッファローからの挑戦状」
RichardRoe@書籍化&企画進行中 様
https://kakuyomu.jp/works/16818093072968410354「書き出しが『○○には三分以内にやらなければならないことがあった』」「全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れ」に対する回答。サイバー平安時代コメディ、なんて簡単な説明では語れない。三行読んで「凄え!」とのけぞる怪作。イロモノとお思いのあなた、もの凄い教養とぶっ飛んだセンスがないとこの作品は書けない、少なくとも私には絶対に書けない。しかも連載を重ねるごとにその破天荒さはヒートアップ、お題をふくらませるというのはこういうことだと教えてくれる作品。もう優勝。
・「Because it's there - 異星を登る -」
冬寂ましろ様
https://kakuyomu.jp/works/16818023211735235080カクヨムWeb小説短編賞2023:短編賞創作フェス「スタート」参加作品。
女性登山家の二人が木星の第3衛星ガニメデにある巨大な氷壁へアタックする、という内容。SF+百合と銘打たれているが、そんなジャンル分けなどはるかに超越して胸を打つ。読んだ後で泣きながら10分間固まった小説は初めてかもしれない。レビュー書きたいけれど、汚してしまうのが怖くて語彙力も足りなくていまだに書けない。読んだ人は絶対星3つ入れてると思う。「スタート」という平凡なお題からこの小説が生まれるなんて、魔法としか思えない。絶対に読んで、読んで…
「お題に文句言うとかルール違反だよ!」と言われればそうとしか言えません。でもきっと、「とりあえず」だったらもっと名作が生まれていたと思うのですよ。なんだかんだ言いながら自分はこういう企画が好きです、自分の実力以上を発揮させていただけるのはマラソンレースと同じだと思っています。真剣勝負で取り組んでいますので、運営様にはどうか実りのあるお題の提供をお願い申し上げます。
上の2作品に匹敵する小説が、「トリあえず」で出てこれますかね?