2020年6月末から小説を書き始めました。 色々と書いてみたい物語はあるのですが、まずは最初の作品を完結させることを目標に日々物語を書き進めています。 ファンタジー作品が好きなので自身でも書いているのですが、テンプレ主人公を少し外した作者のひねくれた感じが物語に反映されていると思います。 とは言え、そこまで外さない感じなので特色って程ではないかもしれません。 基本的にハッピーエンド、ご都合主義でスカッとする物語が好きですが、果たしてそんな物語が書けているかどうかは疑問が残ります。 当面は毎日1話更新していきます
春は素晴らしい。 鼻孔をくすぐる沈丁花の香りに弾む君の笑顔を、桜が讃える。 夏が待ち遠しい。 僕の名を呼ぶ君の声に、蝉時雨も蚊帳の外へと消える。 秋が待ちきれない。茜色の空を眺める君は灯火のように儚く、美しい。 冬は 「お前、何気持ち悪い文章書いてんの?」 はんじょう!? え、どうして?いつの間に? 「いや、ここ楽屋だろ。台本読んでんのかと思ったら気持ち悪りぃ。春だの夏だの、お前引きこもってるから分かんねえだろ。」 はんじょう、それは文学に対する冒涜だよ。 「好きな子でも出来たのかよ。」 そ、それは。 「まぁいいや。ほら、リハーサルの時間だから行くぞ。」 楽屋から去る背中に言葉は出ず、溜め息と共に紙は丸めて窓から投げ捨てた。 春風に乗り紙屑は青空を舞う。 2人の恋の行方は、捨てられた紙屑はどこへ向かうのか。 おにやの本当の気持ちを唯一知る紙屑にもその行方は分からない。 冬は忘れない。はんじょう、君が産まれた季節だ。
完結スキルを磨くため、人気のない話は1万字以内に完結させます。多少人気のある話は、3万字以内に完結させます。書籍化を期待せせるほど人気が出るなら、10万にになるように頑張ります。
面白いモノを書く!