私がカクヨムに登録したのが2021年8月24日。定期テスト1週間前のこと。
一次創作は書いていたが出す場が無くてどこのサイトが良いかなーと思っていたところ、ここはKADOKAWAが運営しているところ。安全だろうとアカウントを作ることを決めた。
取り敢えず投稿した作品は「夏空に弾ける」。少し前にリア垢で誤爆してしまった作品だ。実体験が元になっている。
投稿する時に気づいた。カクヨム甲子園やってんじゃん。私は読売中高生新聞を購読しているので、毎年結果は見ていた。そうか、ここのサイトのコンテストか。
最初はスルーしていた。甲子園だから高校を卒業したらもう参加出来ない。コロナ禍で色々な大会の中止を体験した私は、大会に出られない苦しさを知っている。出られるなら出たい。いや、出よう。
……という決断を下したのが8月29日。テスト3日前。
そこからは早かった。書きたくてもネタがない。卒業後も仲が良い先輩にLINEした。「何か面白そうな恋バナありませんか?」と。
自分でそれくらい考えろ、とも思う。まあ先輩の近況(惚気でしか無かったが)は聞きたかったし。先輩からの返信はこうだった。「そもそも彼女と会ってません」コロナだからだ。そしてその時、大学生は夏休みだった。会いたくても無闇に会いに行けない。
好きな人が同じ学校なら会いやすいが他校なら会いにくいな、そういえば去年他校生と付き合ってたクラスメートが彼女に会えないことを嘆いていたな、そう思った。よし、テーマは決めた。「他校生カップル」そう決めた。
その先輩は、かつては私の好きな人だった。登校中、同じ電車の近い席にいた(気がする)。そのことを思い出した。そうだ、近くの席に座って出会ってほしい。
テスト期間なんて知らない。急ピッチで仕上げた。朝の3時まで作業してたこともあった。英表のノート提出なんて見えなかったことにした。勉強しろよ受験生。
楽しかった。一つの作品を書ききったという達成感。この達成感は、次は受験後に味わいたいな。