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異世界探訪奇譚 トリス街 区割り+α

今回はトリス街の区割りです。
赤破線が区境線で青表示が区名になります。
紫表示は街道、川、用水路、溜池、橋の名称です。
街中の通りは概ね街道名の流用になりますが、その内施設名を合わせてUPします。
以下は、各区の簡単な説明。(順番は街地図の左上から右下へ)

①岩塩区
岩塩街道から運び込まれた岩塩や製錬済みの鉄などを買い取る商会が立ち並ぶ。
アードモア領軍の駐屯地があり、貴族区北側の街壁沿いの警備などを担っている。
区長は領軍駐屯地に在籍する陣営隊長が担う。

②貴族区
上級貴族の邸宅が立ち並ぶ地域。
庶民の立ち入りは禁止。
魔女様の師匠であるオーヴァンが街の北側の発展の為屋敷を構えたのが貴族区の発祥になる。
現在の形はオーヴァンの思うところでは無いが、貴族が住む地方都市は珍しくその経済効果はトリス街の繁栄に大きく寄与している。
区長は貴族区に邸宅を構える内の最上位格の者が担う。
現在はカールロゴス家のヴィルフリート。

③王国軍区
トリス街~マグダフ街を結ぶ草笛街道が、アードモア領と王領を跨ぐため街道警備目的で王国軍が駐屯している。
王国軍区には貴族区ご用達の農家や職人が居を構えており、街壁外の住民だがその身分は保証されているし、賃金も割高になっている。
区長は王国軍駐屯地の陣営隊長が担う。

④酒造区
イリース川上流から流れ込む西用水路を利用した酒造が盛んな地区。
トリス街のクヴァスは特産品として王国内では有名。
主要産業のひとつなので、街壁外だが住民は身分を保証されている。
区長は酒蔵の職人らが会合で決めている。

⑤酒市場区
古来から生鮮市場として賑わっていた地区。
区割りを再編成した際に、土地柄クヴァスの取り扱いが増えていたため、酒市場区と命名された。
区長は酒市場区に拠点を構える商会主らが会合で決める。

⑥騎士区
貴族の警護の為にトリス街に滞在してる騎士とその関係者が多く住む地区。
元々は商業地区だったが貴族区立ち上げの際に貴族が立ち退きを要請し無理やり立ち上げた経緯がある。
区長は騎士らが会合で決める。

⑦オシリス区
高級な酒場や店屋が立ち並ぶ地域。
各貴族ご用達の商会が拠点を設けている。
区長は有名商会の商人らが会合で決める。

⑧領軍区
アードモア領軍の関係者らが多く住む地区。
都市警備兵の駐留所がありトリス街の警備と安全を担っている。
区長はトリス街に在籍する領軍の中で最高格の者が受け持つ。
領軍区長は都市伯に次ぐ領軍指揮権を有する。

⑨鍛冶区
鍛冶は仕事の際に生じる音が大きい為、基本的にどの街でも街壁の外に作業場を設けている。
トリス街の鍛冶職人は昔から技術が高い事で名を馳せており、他の都市の鍛冶師が遠路はるばる仕事を教わりに来るほど。
区長は鍛冶職人らが毎年話し合いで決めている(誰もやりたがらない)

⑩商業区
様々な商会が拠点を構える地区。
商人とその関係者らが多く住む地域で、比較的裕福な者たちが多く所謂高級住宅街的な扱い。
区長は商業区に拠点を設ける商会主らが会合で決める。

⑪クピド区
古来より歓楽街として栄える地区。
娼館や盗難品を扱ってそうな商店が立ち並ぶ地区。
何故か魔法関連の道具を扱う商店も多くあるため、魔法使いの姿も多く散見される。
区長はクピド区を牛耳る悪のボスが自薦で。

⑫政庁区
トリス街の運営を担う行政機関。
法律の施行、税の徴収と配分、公共施設の管理などを担う。
商業ギルドの拠点もある為、トリス街の中心と言える。
区長は領主が指名した者。
トリス街の場合はアードモア公爵。
これは都市伯の指名だと不正が横行するため、その対策として大先生が宮宰として導入した制度。

⑬ウリヤ区
戦災により移住してきたウリヤ人らが住む地区。
基本的に王都や副都にはウリヤ人は住めないため、地方都市に集まる傾向がある。
区長はウリヤ人らが話し合いで決める。

⑭貧民区
トリス街の住民として認められて無いが、多く集まり過ぎて今更追い払う事も出来なくなってしまったのが実情。
人頭税も通行税も収められない為、街の中へ立ち入る事は出来ない。
主に農業や街壁補修、治水や街道整備の手伝いなどをして生計を立てる者が多い。
汚穢屋(おわいや)と呼ばれる下水道掃除や汚物処理、死体や食用獣の内臓焼却などを受け持つ者たちがおり、従事者は少ないがこれは金になるので貧民区の中でも有力な者たちは少なからずいる。
区長は定められておらず、貧民区の者が区長会に参加する事も無い。

⑮ギルド区
冒険者ギルド、薬師ギルド、鍛冶師ギルド、酒造ギルドなど多くのギルド拠点が立ち並ぶ地区。
区長は組織的に一番大きな冒険者ギルドの長が担っている。

⑯ヴァース教区
トリス聖堂があり、ヴァース教の熱心な信者や司教司祭などの関係者らが住む地区。
区長はトリス聖堂に属する司教が担っている。

⑰官吏区
政庁区で働く官吏などが多く住む地区。
騎士と同様に官吏は一代限りの職だが、代々官吏を務める家柄が多く他の住民と比べ裕福な生活を送っている官吏が多い。
区長は政庁区長が指名した者が担う。

⑱職人区
皮革職人、宝飾職人、彫金師など手に職を持つ者たちの作業場と住居が立ち並ぶ地区。
トリス街の職人は鍛冶職人と同様に技術の高さが有名で、遠路はるばる高い技術力を求めてやってくる者も少なくない。
区長は職人の親方らが会合で決める。

⑲布市場区
古い街並みで、古来より布織物を取り扱う商店が立ち並ぶ地区。
この地方の布織物の品質は高く評価されており、貴族ご用達の商会も顔を出す程。
トリス街で一番の特産品なので、人通りは多い。
織物工も多く住んでいる。
区長は布織物関連の商品を取り扱う商会主らが会合で決める。

⑳バッカス区
古来から市井向けの酒場が立ち並ぶ地域。
現在では冒険者らが集まり賑わいを見せている。
昼夜関係なく酒が飲める店がある為、夜番明けの領軍兵なども訪れる。
区長は有名酒場の店主が酒の飲み比べで決めている。
(一番先に酔い潰れた奴が区長)

㉑農耕区
基本的にトリス街周辺の広大な農地は領主のものになるが、これの管理運営を委ねられている農家が住む地区。
管理運営は丸投げなので地主と同様の権限を有し、富を蓄えている者も多い。
区長は農家が毎年話し合いで決めている。

㉒東溜池区
こちらも貧民区と同様にほぼ無法地帯と化している。
東溜池は貧民区の生活用水が垂れ流しの為汚染しており、農業用水としても利用は敬遠されるほど。
ここでも汚穢屋が幅をきかせている。
区長は定められて無い。

㉓西溜池区
イリース川の上流から流れ込んでいる西溜池は汚染されておらず、農業利用の他に食用の家畜や、作業用の馬や牛の飼育に活用されている。
ナマズやマスが良く釣れるので釣り人が多い。
7~9月は夏シジミ、1~3月は冬シジミが多く獲れるのでトリス街の人たちは好んで食べる。
区長は飼育場の管理責任者が担っている。


全23区!東京と一緒w
1区に1章掛けたら、全区紹介で23章も掛かるやんけ!と絶望しました。
またいずれ施設説明をしようかと思ってます。


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