『街の本屋の泥棒猫』の原案に「くずは」とありますが、
これについて、何人かからご質問があったので、
ノートに書いておきます。
このくずは氏ですが、
私達と共に暮らしていた猫です。
元々は、
当時、碧が住んでいたアパートの付近にいた野良猫でした。
碧が帰省から戻ってきた日に、フラッと現れ、
初対面でいきなり碧の足にすり寄ってきたのを、今でも覚えています。
以来、碧の部屋に勝手に入ってくるようになり、
猫好きの蒼風が、
クズハ氏目当てに碧のアパートに来るようになりました。
これが、
後に蒼碧を結成するきっかけになりました。
数年経って、
私達は一緒に小説を書く為、
同居を始めましたが、
その際、正式にクズハ氏を飼うことに決めました。
不思議と、
クズハ氏もそれはわかったらしく、
以降、外に散歩に行っても、
必ず私達の家へ戻ってくるようになりました。
それから18年余り、
私達は一緒に暮らしていました。
クズハ氏は、妙に頭のいい猫だったので、
私達の生活の意図をよく理解していて、
小説を書くに当たって、
大いに協力してくれました。
クズハ氏と過ごした時間は、
とても幸せだったと、
今も思っています。
昨年、
碧がクズハ氏を眺めていて、
不意に思いついたのが、
『街の本屋の泥棒猫』です。
なので、
本人(本猫?)に許可をとって、
原案に名を連ねてもらいました。
そして、
プロットを書き始めた翌日、
クズハ氏は旅立っていきました。
今は部屋の片隅の仏壇から、
執筆活動を見守ってくれています。
というわけで、
クズハ氏のご紹介でした。
一応、
これも本人(本猫?)に許可をとって、
写真を載せておきます。
碧の撮影ですが、
写真のノウハウ皆無の人なので、
出来に関しては、
ご容赦下さい(笑)
