倒壊した建物や深孔周辺での救助活動を目的に開発された、試験運用中の装着型作業機。
人間の身体を装甲で包む兵器ではなく、背中から両腕、腰、両脚へ沿わせた金属フレームで、装着者の動きを外側から補助する。瓦礫の持ち上げ、負傷者の搬送、崩れかけた構造物の一時保持など、人力だけでは危険な作業を想定している。
左右の上腕・前腕、腿・脛を固定具で支え、靴底のセンサーから得た荷重情報に合わせて各関節を動かす。駆動方式は電動油圧式。右腰の交換式電池が電力を供給し、左腰のポンプが各部へ油圧を送る。背面上部には、外部の補助員が操作する緊急解除レバーが設けられている。
大きな力を出せる一方で、装着者の体格と機械の関節位置が合わなければ、痛みや転倒の原因になる。腰の機器が狭い壁へ接触しやすく、雨水や砂によるセンサーの誤判定も起こる。転倒した姿勢によっては、自力で起き上がることもできない。
XS-01は、人間を無条件に強くする装備ではない。
人間の弱さを補う代わりに、機械の弱さまで背負わせる――深孔へ投入された、最初の装備である。