もともと、私は三年前から公募勢(純文系)だったので、この作品はしかるべき公募に出す予定でいました。たまたま、〆切が近かった「日本ファンタジーノベル大賞」に投稿する予定で、執筆を続けていました。冒頭だけは、放置していた小説の断片として、メモ帳に保存されていたので、それを改めて生かすことにしたのです。
そして、大部分の原稿が書き上がりました。長編を書いたのは、初めてだったので、とてつもなく勉強になりました。
しかし、この賞は「西洋ファンタジー」の受賞例があまりないとの下馬評を聞き、また予想以上に書き終えるのに手間取ったこともあり、より〆切が遅い「メフィスト賞」に変更した上で、原稿を完成させました。ちょうど、全体で18万文字の原稿を、3ヶ月半(1日当たり2000文字ほど)で作ったことになります。
そして、私はしばらく、この作品を寝かせておくことにしました。
ところで、私はX(旧Twitter)も匿名でやっており、小説関係の情報はとっているのですが、とある著名なアカウントが「Web小説は公募より良いぞ」という論を語っており、私はその影響を受けました。
万年1次落ちで、しかもその結果の待機に半年もかかるくらいなら、むしろすぐにWebに公表して、読者の反応を見たほうがいいのではないか?
私は、そう思ったのです。
そのような理由により、私は思い切って公募を取りやめて、完成原稿をカクヨムに投稿することにしたのです。(余裕があれば、他のサイトにも投稿するかもしれません)
結論、それは正解でした。ごく少数とはいえ、PVや星など、評価をもらうことができたため、モチベーションが顕著に高まったのです。
それに加えて、作風を変化させる動機にもなりました。
例えて言えば、三島由紀夫と司馬遼太郎のようなものです。三島の文章は複雑巧緻をきわめています。これに対して、司馬の文章は大まかです。にもかかわらず、その文学的達成のレベルは、一概に甲乙つけられません。
同様に、Web小説の総体が、大雑把な文章だからといって、一概に「村上春樹を筆頭とする現代文学」に対して、つまらないとは言えないのです。(むしろ、勝っているのではないかというのが、私の仮説です)
そのように考えると、私はWeb小説の文章・テンプレに合わせることが、大切だと考えるようになりました。
そこで、目下新たに、典型的な「異世界転生」の新作を準備しているところです。(「遠未来遊戯」は、プロットは立てているので、エタってはいませんが、更新未定となりました)
なお、「第四紀のアペイロン」については、この文章を書いている時点で、分載途中なので、あまり内容は語れません。いずれにせよ、「アペイロン」が完成した時、どんなことが起こるか。そして「第四紀の世界」の行末はどうなるか。この辺りに注目していただければ幸いです。