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最近の作品の分析

 お久しぶりです、志張間 内斗です。

 最近、Vtuberの天野蒼空様(https://www.youtube.com/@sora_pengin)が主催する「空色杯」に、作品を応募しているわけですが、その作品の評価についていろいろ思うところがあります(空色杯とは、提示されたお題の音楽を聴いて、イメージされた小説の内容を競い合うという、画期的な文学コンクールです)。
 添付画像の通り、第一回応募作品「受け継がれる音の記憶」は、21という少ないPVの中で、お気に入り6つ、レビュー星9という大きな評価を得ています。2023年三月二十日現在僕のプロフィールを開くと、本作が代表作になっています。
 そして第二回に応募した「名誉守護隊 ~The mission of The Honor Guard~」と「ワンルームアドベンチャー!」は、PV数が大きく伸び、お気に入りはともに7、レビューは前者が星3、後者が星6といった評価を受けました。
 「名誉守護隊」に関しては、第二回空色杯(500文字未満の部)において、オロボ46様の特別賞を頂きました。

 しかし、第3回に応募した「殺してよ」「水鏡に真実を映して」は、第2回の作品と比べるとPV数やお気に入り登録数がが低くなってしまいました。
 「水鏡に真実を映して」は前後編に分かれているため、二話合わせて29PVになっています(前編は20PV、後編は9PVでした )。
 なぜこのような結果になったのか、それについて僕は様々な仮説を考察しました。

 ・第3回の作品には、ドラマ的展開がない
 「殺してよ」は、主人公が亡くなった祖父に殺しの依頼をすると、殺してほしいと思った人が死んでいくという作品です。
 しかし、「意味が分かると怖い話」に挑戦したというのもあったのか、主人公や殺人の謎を理解しや過ぎるものにしてしまったことが評価の低迷につながったと考えています。
 「受け継がれる音の記憶」のように先祖から受け継がれるピアニストとしての信念を描いたり、「ワンルームアドベンチャー!」のように壮大な冒険譚があったわけでもない。「殺してよ」は、行ってしまえばただの状況説明だったかもしれません。
 「水鏡に真実を映して」にも同様のことが言えます。
 ミステリーの醍醐味である謎解きに文字数を使いすぎて、なぜ女性が誘拐されたのか、犯人の目的は何かを軽視していたと、今では思っています。
 しかし、ドラマを入れられるほどに文字数を削る能力が、当時の僕にはありませんでしたし、今も多分ありません。

 ・タイトルが魅力に欠けていた?
 「受け継がれる音の記憶」や「ワンルームアドベンチャー!」、「名誉守護隊 ~The mission of The Honor Guard~」は、正直言ってかなり良いネーミングだと思っています。
 「受け継がれる音の記憶」は積み重なれてきた音楽の歴史と技術の重みが、「ワンルームアドベンチャー!」はこれから始まる冒険に胸を躍らせつつも、どこからか湧き上がってくるコメディさが、「名誉守護隊」は任務に臨む儀仗隊の凛々しさが感じ取れると思います。
 それらに比べ、「殺してよ」はイメージがわきません。暗殺者の話か、あるいは心霊ホラーの話か……タイトルを聞いただけで内容をイメージできた人はかなり少ないでしょう。
 「水鏡に真実を映して」は水を使ったトリックがある、というイメージはつくと思うのですが、タイトルが作中の暗号文から引用したものであるため、安直なイメージがあるのです(個人的にはいいタイトルだと思っていましたが)。

 まとめると、「ドラマがない」「タイトルからイメージが浮かばない」この二つが、第3回の応募作品が他の作品に比べ低評価だった理由だと、僕は考えました。
 まあ、いろいろ書きましたが、所詮作者本人の主観でしかないので、作品の評価は審査員に聞いてみなければわかりません。一つ一つの作品の審査員の評価がわからないのが、残念ながら空色杯の良くないところですね(天野様とゲスト様が感想をおっしゃってくれますが、基本的に作品をほめちぎっているので、作品の欠点に気づけなくなってしまうのではないかと思います)。

 最後に、空色杯の主催者・天野蒼空様もとい、そらぺんさんにお願い申し上げます。
 審査員の講評を、公表してください。

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