秩父の山里で田舎暮らしを始めて十数年が経過しました。
そこで田舎暮らしの日々を少し紹介したいと思います。
まず、住んでいる家は山里ですが普通?の家です。間取りは5LDK、家賃は2万円です。
前のオーナーが静養する為に建てられたようで、バリヤフリーのオール電化です。
私が書いている小説、『隠れ家の不良少女』で友希くんの隠れ家は、住んでいるこの家がモデルです。
作りは安普請で、内装は木目のベニア仕上げです。インテリアにこだわる人なら我慢できないかも知れませんが、私は問題を感じません。更に改造は自由という契約になっています。
和室が無かったので、自分で畳を買ってきて作りました。大きなコタツと大画面のテレビが置いてあります。光ケーブルが来ているので、ひかりテレビで旅チャンネルを見ながらの晩酌が好きです。
2階の小川が見える部屋は書斎です。小説を書いたり映像編集ができるようにしています。
リビングにはサイクリングマシンが置いてあります。散歩すれば良いのですが、何しろ野生の動物が出てくるので、夜は怖くて外出したくありません。自然が素晴らしいという事は、それなりの怖さも付いてきます。
お風呂はユニットバスですが1人なら広くて快適です。何といっても湧水のお風呂は肌に優しく、とても気持ちいいです。近くに日帰り温泉があるのですが、行く気がしません。
そして水道代金は無料です、だから水道メーターが存在しません。
この地域は、湧水を大型タンクに引いて濾過し各家に供給しています。ですから設備の維持をするため月に千円を支払えば使い放題ということになります。湧水の水量があるので、水不足にはなりません。
蛇口をひねると美味しい湧水が出てくるので、そのまま飲めるんです。
無味無臭ですが、何故か生まれたての水は美味しいと思えます。その水で氷を作り焼酎の水割りを飲むと幸せな気分になれます。
勿論良いことばかりではありません。買い物は流石に不便です。一番近いコンビニまで車で約15分程かかります。なのでキッチンには冷蔵庫の他に冷凍ストッカーが置いてあります。
冷凍野菜やお肉、パスタ・うどん・餃子など様々なものがストックしてあります。
更にご近所から無農薬の野菜を大量に頂くので、それも食べきれない物は冷凍で保存しています。
ですから週に一度の買い物で補充をしたら、食べる事には殆ど困りません。
始めてこの地域に来たときは多少不安もありました。仕事はおそらくないだろうなと思っていました。
しかし、町の商工会から色々と仕事をいただきました。パソコンの使い方、印刷物の作り方などの講習会、HPの制作など、必要にされることも沢山あったのです。更にイベントの企画や音響など、色んなお仕事をいただきました。どうやら私は便利屋さん的な状況だったようです。
また、地域活性化の仕事もさせて頂きました。全国的に必要とされている状況だったので、新たな仕事と考え参加しました。その結果地域活性化も仕事の一つとなりました。
現在は地域協力隊などの人達が頑張っているので、私は出て行くことが少なくなりました。
コロナ禍になり、イベントの仕事も激減しました。おかげで収入は減ってしまいましたが、生活コストが安いので、何とか生活できています。そして多くの暇な時間が出来てしまいました。
そこで、前からやりたかった小説を書くことにしたんです。ただ文章を書く事に知識がありません。始めるとすぐに挫折しました。
諦めかけていた時、このカクヨムの小説サイトを知ったんです。
「下手なりに書いてみるか」そう思って書き始めました。
すると数人の方がコメントをくれたんです、とても嬉しかったです。
それからは、出来た時間を利用し小説投稿へ参加する事にしました。
これなら山里でも問題なく出来ます。
なかなか喜ばれるような小説は書けないと思いますが、色々と妄想するのは私なりに楽しい時間なのでこれからもライフワークとして続けようと思っています。
今後新しい田舎暮らしの時代が来ると思っています。
日本の田舎はとても豊かです、世界の国を見ても誇れると思っています。
田舎にはまだ色んな可能性があるんです、それは住んでみないと分かりません。
そんな田舎暮らしの可能性を、これから少しずつ書いて行きたいと思います。
もし何か聞きたいことがあれば、分かる範囲でお答えしますので、よろしくお願いします。