こんにちは、signalです。
今回『二人の魔女』最終話を投稿できたので、記念にあとがきを書いてみます。
まず始めに。
読んでいただいた方、応援してくれた方。
本当にありがとうございます!
PVが増えたり、応援が付くと読んでもらってると思えて、とてもうれしかったです。
本作は前後編+外伝1~3話で構成されています。
まだ読んでいない方や、これから読もうと思っている方は、ぜひ先に本編をお読みください。
ここから先はネタバレを含みます。
まだ続きを読んでいない方、これから読んでやるぞという方はブラウザバックを。
いいからあとがきを読ませろ、という方は、このまま本記事を読み進めてください。
この作品は、ある日見た夢を起きてすぐメモに残したことが始まりでした。「これ、物語になりそうだ」と思い、そのメモをもとに書き始めました。
以下、読みづらいですがほぼ原文です。
魔女の話
魔法の研究をする話
登場人物は魔女二人
片方は天才、片方は普通
天才はあらゆる魔法を習得し生活に役立てる
片方は雷魔法に特化している
ひたすら雷魔法を磨きとがらせる
己の魔法を磨くために、食事も最低限、外出もせず研究を続ける
天才はさすがに心配になり声をかけるが、止まらない
ある日、一つの帽子を完成させ姿を消す
それには天才が思いもしないような魔法が込められていた
・雷魔法特化
・天才との対比
・帽子
・姿を消す
見返してみると、この辺りは最初から決まっていました。
次に考えたのはキャラクターです。
レイナ
主人公で天才の魔女。
いろいろ魔法を使える。
ナタリー
雷の魔女。
雷しか使えず他は普通。
こんな感じで、キャラクター設定はほぼ決まらないまま書き出しました。
この時点では二人の性格もほとんど決まっていません。
書き始めてから、「ここはちょっとふざけたいな」と思ってレイナに少しずれたことを言わせたり、「ナタリーは頑張り屋な一面があると面白いかも」と思って描いているうちに、少しずつ二人が勝手に動き出すようになりました。
レイナは完璧すぎてもつまらないと思い、壊滅的に料理が苦手という設定が加わりました。
一方で、ナタリーは家事が得意という役割も自然と決まっていきました。
こうして書き進めるうちに、最初は決まっていなかった性格や得意不得意が少しずつ増え、作者が考えるというより、キャラクター自身が動いてくれるような感覚になっていきました。
先にも書きましたが、片方が姿を消すということは決まっていました。
では、そこへどう向かうのか。
どうすれば読者の感情を動かせるだろうと考えたときに思いついたのが、幸せな日常を丁寧に積み重ね、その喪失を描くことでした。
それが、この物語を一番強くできる形だと思ったからです。
書き進めているうちに、様子がおかしくなっていくナタリーを何とか元気づけたいレイナ。
そして、レイナが渡した一冊の本をきっかけに、ナタリーは姿を消してしまいます。
レイナの心情を考えながら書いていると、この辺りが作者にとって一番つらい場面でした。
ここまでが前後編の内容です。本来はここで終える予定でしたが、二人に愛着が湧いてしまい、「もう少しこの世界を書きたい」と思うようになりました。
とはいえ、外伝で本編を補完するだけでは蛇足になってしまう気もしました。
そこで考えたのが、「後編の喪失をさらに強くするために、その前の日常を積み重ねよう」ということでした。
そうして生まれたのが、今回の外伝です。
本編はレイナ視点で進むため、ナタリーの心情はあえて多くを描いていませんでした。
ナタリーは何を考えていたのか。レイナをどう思っていたのか。
そして、どんな女の子だったのか。
それを知ってもらうために、外伝ではナタリー視点から二人の過去を書くことにしました。
外伝の話を始めると止まらなくなってしまうので詳しくは割愛しますが、一つだけ。
外伝3話のタイトルでもあり、ナタリーの最後のセリフでもある「明日は何をしようか」。
この締め方だけは、外伝1話を書いている途中から決めていました。
この先も、いつものように二人で笑い合える日々が続いていく。
あの頃のナタリーは、この幸せがずっと続くと思っていたんですよね。
そう思うと、今でもちょっとくるものがあります。
触れておかなければいけないのが、おばあ様ですね。
ちょっとメタい話ですが、おばあ様は便利すぎるキャラクターでした(笑) 何でも知っていて、何でもできちゃうので、調子に乗って使うと一瞬で話が終わっちゃうんですよね。
なので、二人の成長を見守る存在として、あえて一歩引いた立ち位置にいてもらいました。
陽気ですが偉大な魔女であるおばあ様。そんなおばあ様が二人の魔女に振り回されるドタバタコメディ、なんて構想もあります(笑)。
機会があれば書いてみたいです。
最後に。
初めての中編作品ということもあり、至らない点も多かったと思います。
それでも最後まで読んでいただけたこと、本当にありがとうございます。
『二人の魔女』は、本作で一つの区切りとなります。
ただ、レイナやナタリーたちの世界には、まだ描いていない出来事や構想があります。
もしまた二人に会いたくなった時は、続きを書くかもしれません。
その時はまた、手に取っていただけると嬉しく思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
もしよろしければ、魔女たちの感想など聞かせていただけると嬉しいです。