小説「花束の傘」の第2話では、ハユンが「(亜希子は)洗礼は受けてないが教会やこういうものは好きらしい……」というセリフがありますが、亡くなるまでの間に亜希子が洗礼を受けるシーンはありません。
実は、あえてわからないようにしました。受けたかもしれないし受けなかったかもしれない。
私がカトリックだからわかるのですが、洗礼を受けたからと言ってイエスのようになるわけでもないし、洗礼を受けていない人の中にも清く愛に溢れた人生を送る人もいますよね。
むしろ、信者でない人が亜希子のように「わかっている」こともあるので、それを表現したくてぼかして書きました。
ハユンのモデルであるキム・ナムギルさんが、ご本人は無宗教なのにイエスの香りがする方だな、と感じさせるものを持っているので(私の勘違いですか?)そういう人物を書きたくて亜希子にそれを託しました。