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残念から得たもの

別に引っ張ってたわけでもなく、既に結果も出て少し経っているのですが。

第二回ファミ通文庫対象は残念な結果でした。
まあ元々、中間選考通ると想っていなかった、自分の好きだけを押し通した作品ではあったので、通らなくてもショックとかは全然ないんですよ。

ただ初公募を経験して、実は少しだけ得たものがあった公募参加だったなというのが感想でした。

ちょっと真面目なお話ですが。
中間選考の時に、もしかしてと思い、最終選考結果が出た時に、ひとつ確信を得たものがあります。

皆さん。
自分の参加した公募の、中間選考突破作品だったり、最終選考突破作品って、読んでますか?

自分は中間選考突破作品は、元々お知り合いで読んでいた方も多くて、十数作読んでいました。
最終選考突破作品は、ちゃんと読んではいないんですが、ある確認のため数話かじり読みしました。

それで。
自分の作品にもチャンスがあった理由のひとつが、推測から確信に変わったかなと。

偶々かもしれませんし、これがないから通らないわけじゃないと思います。

ただ、自分が読んだり見た作品。
皆すべて、ある程度描写がしっかりしてたんですよ。
特に、心理描写がちゃんと、言葉じゃなく、心理として描かれていたんですね。

密度として、自分が同レベルの文章となっているかは疑問です。(濃すぎるので)
ただ、薄くはない描写ではあったので、そういう意味では多少、そういった方向に寄っていたのだと思います。

勿論、公募って最初なんかは残すために読むのではなく、落とすために読まないといけない世界。
ですから、最初にインパクトがないと、一次選考突破も難しいとは思います。
そういった部分も含め、何かあったからこそ中間選考を通る要素があったのかも? という自信はいただけたかなと。

なお、あくまで持論ですが。
実は、物語の構成、アイデアなどは正直言えば、他の方の作品を読まなくても評価してもらえる可能性は十分あると思うんですよ。
ですが。
公募を通すにあたって、文体や描写の密度に関してだけは、他の通過、受賞作品は読んでおくべきだと思っています。
勿論公募毎にその傾向も違うと思います。
ただ、その傾向を掴み、それに寄せる事をしていないと、中々最低ラインに到達できないのかなと。

と、珍しく長々とこういうお話語りましたが。
今後も折角なので、ニチサハは一巻、二巻も公募に出して、賞を狙うのじゃなく、自身の実力が何かあがってるのかといったお試しのために、色々試してみようと思います。

ちなみに。
ニチサハ一巻でもファミ通文庫大賞中間通ったんです。

この作品微妙だし、もっと面白いのを書けるとお思いの方。
そんなあなたなら、もっと結果を出せると思います!
ですので是非、作品を書き上げて、皆様を楽しませて、それこそ賞を穫れるかも知れません。
その可能性を現実とするため、是非頑張ってください!

そして。
こんな作品でも楽しんでくださる方。
それは少しでも評価された作品だったのですから、きっと皆様の選球眼は良いのだと思います。
その眼を忘れず作品に活かし、同時に読者の方は是非これからも楽しんでみてください!

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