「えっ!? シャインのざまぁ、あれだけ?」
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、作者としてはかなり残酷なざまぁを書いたつもりです。
一見すると、シャインは恵まれています。
牢屋に入れられたリゼッタより、ずっと。
立派な屋敷があり、美味しい食事も出て、乗馬や狩り、読書も楽しめます。実際、最初のシャインはこの生活を満喫していますしね。
牢屋なら、自分は不当に閉じ込められた被害者だと思い続けることもできますが、屋敷で暮らすシャインには、他にも幸せになる選択肢があるんです。
それなのに、シャインは王宮から呼び戻されることを待ち続けます。
このざまぁの肝は、まさにここです。
本編を読まれた方の中には、なぜ一年も経っているのに、シャインは自分から屋敷を出ようとしないのか、疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれません。
それは、シャインが自分は呼び戻される側の人間だと信じて疑わないからなんですよね。
自分から帰るのでは意味がありません。
王宮が自分の必要性を認め、迎えに来てくれなければならないのです。
ですが、シャインも途中からは薄々気づくと思います。といっても、実際には数年後くらいでしょうか(汗)
自分がいなくても国は回っている。
誰も自分を必要としていないのかもしれない。
ですが、それを認めることができません。
さらに、シャイン自身、女性の選択を間違えたことは理解しています。そのため、この先も新たな女性を求めることはないかと思います(汗)
ただ、そもそも何が間違っていたのか、根本的な部分まで理解できるかというと……。おそらく難しいのでしょうね。
そうなると、生涯、王宮から呼び戻される日を待ち続けることになるのだと思います。
最初はあんなに楽しかった生活なのに、最後には誰にも頼まれていない仕事を続けることだけが生きがいになってしまう。
以上が、後味の悪い映画を観ても心が動かなかった作者の考えたざまぁでした。