先日の金曜日の更新分を持ちまして、『海龍修羅道』の第一部、というか序章が終わりました。
それに伴いまして作品タグに『追放』が追加されています。
追放が追加ってなんか面白いね。(余談)
そう、実はこの作品、プロットを作る段階でいくつかテーマを設けておりまして。
いや、テーマを設けない作品の方が少ないんですけど……それはともかく。
まず第一に『私の考えてる現代ダンジョンはこうだった!』ってヤツ。
巷に溢れている現代ダンジョンって私の思ってたのとは違うなぁ、という感覚のズレをしっかり形にしておこう、と。
私の中の現代ダンジョンってこういうのなんスよォ。ってのをしっかり表現したかったというやつ。
これは以前にも近況ノートに書いた気がするので割愛します。
で、もう一つが『追放モノ』に対する私の見解というか、こういう事もあるんじゃねーの、っていう感じのヤツ。
一般に追放モノって『無能だと思われてたヤツ(おおよそ主人公)が、パーティから無能扱いされ、だまし討ちを喰らってダンジョンの深部などでパーティアウトされる』みたいな感じだと思うんです。
いや……今考えてみたら、普通に町の拠点とかで『お前はもう用済みだ』って言われるタイプのヤツも追放モノか……。
ともかく、そういう『ダンジョンの奥深くで追放される』ってヤツ、だいたい『無能だと思われてるヤツ(実は有能)』って感じだなぁ、と思ってまして。
これ、実は有能っていうのは『無能だと思われてるヤツ』のアピールの仕方が問題だよな、と思ってまして。
加えて、しっかり自分の働ける部分をアピール出来る人間だって追放されることもあるやろ、ってのも気持ちとしてはありまして。
それががっちゃんこした結果、『しっかり仕事出来るやつだって、なんかよくわかんねー理由で追放される!』という話が出来そうだぞ、ってコトで今回の作品となりました。
で、それがプロットを作るためのフックだったわけですね。
当然、そこから組み立てようとすると追放された後の話ばっかり出来上がっていくんです。
だって出発点が追放モノだから。
よくある追放モノって、だいたいお話の最初に追放シーンがあって、そこからのお話が描かれるじゃないですか。
だから私もそれに倣おうとしたんです。
でもプロットを作っていくとだんだん『こいつ有能だって設定ではあるけど、それを追放後に実績としてアピールすることは難しいな?』と思ってしまいまして。
さらには追放されて戻ってきた後に仲間と何やかや展開があるやろ、と思った時にぽっと出のキャラクターと再会しても読者には伝わらんだろうな、とも思いまして。
結局、追放される前段階というのをくっつける事になったんですね。
でもプロットを組んでる時には『追放される前の話っつっても……まぁ多くて五万文字もあれば余裕っしょ!』って思ってたんです。
見積が甘かったですね。
たっぷり文庫本二冊分くらいの文量を以って、序章がようやく終わりましたとさ……。
どうしてこうなった……。
いや、でもかの名作漫画『天上天下』の作者でもある大暮維人先生も、天上天下の過去編はスパッと終わるつもりだったのに何年も連載を続けてしまった、と言っているし、大先生でもそう言う事が起こりえるんだから、いわんや私をや。
むしろ文庫本二冊分で済んだのが奇跡ぐらいに思っておきましょうね。
さて、そんなわけで、実は『海龍修羅道』はここからが本番になります。
これまで積み上げてきたことも実際大事なんですが、ここまでの話だと全然『修羅』じゃないんですよね。
ここからチバがどう『修羅』に関わっていくのか、というのを見ていただければなぁと思います。
よろしくどうぞ。