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空白の半年を振り返る——感謝と謝罪

その日はいつもと違っていた。
何が違うのかは分からない。ただ、少しだけ空の色や野良猫の視線、それらの何気ない日常の何かに違和感を覚えていた。

僕は仕事で急に出張を命じられた。
理由は他に暇そうな人が居ないから。
そんな理由で移動したのだが、僕は野良猫の視線が忘れられなかった。

普段と違う一日はあっという間に過ぎて。日帰りだった為に終電に間に合うように電車を乗り継ぎ家路に着いた。

直帰出来ることがせめてもの救いだったのだが。それでも会社に連絡だけはしようと思いスマホを探すが見当たらない。

朝、家を出て出社。
その場で直ぐに日帰り出張を命じられ、急ぎ移動を重ねて昼飯の時間も無かった。
トイレに行くのも移動の途中に僅かの時間で急いで用を足した。

そう言えば……

今日一日スマホを触った記憶が無い。

家にあるのかと思い探したが見当たらない。
いつもだったらスマホの音で目が覚めるのだが、その日は自然と目が覚めて、スマホを触った記憶が無い。
前日も疲れ果てていて、帰ってスマホを触った記憶が無い。

いつから触ってないのか——

記憶が無く、気付いた時にはスマホは無かった。
当然の様にスマホに入っていたデータは全て失った。

パスワードもログイン情報も——

そうしてボクのカクヨムライフは終わった。

それでも、執筆を諦めた訳では無く。
ひたすらに書き殴っていた。

そして、今年もカクヨムコンの時期になって来て、どうにかログイン出来ないかと、思い付きそうなパスワードを手当たり次第に入力。

結果ログインに成功して今に至る。

過去の作品のデータは全て失った。
それでも、続きを書くことは出来るが、その期間に書き溜めた新しい作品をお披露目したくて新規公開した作品——

それが【僕が産んだ娘が魔王らしい】

過去の作品の更新を楽しみして頂いていた方には本当に申し訳ない事をしました。

本作に関しては、バックアップをとりながら完結するまで必ず更新致しますので、安心してご覧頂けたらと思います。

よろしくお願いします。

そして、本作を応援頂いてる方々には感謝しかありません。
誠にありがとうございます。

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