こんにちは。
春の章、無事完結しました。ここまでお付き合いくださった読者さま、本当にありがとうございます。
春で描きたかったのは、「守る」とはなにか、でした。
先祖の約束、和尚が守ろうとした財産、メガネの少年が守りたかった桜。
少年の守りたいと思ったその気持ち自体が、たとえ力が及ばなくても、人を前へ進めるのだと書きながら感じました。
和尚の行動も、単にお金だけでは片づけられない現実があったのだと思います。
寺を続ける責任、生活、檀家。守るためのはずのものが、いつの間にか信仰より前に出てしまった。その歪みが、彼の悲しい過ちになったのかもしれません。
そして光の魔法による治療は、守るという行為の歪みを少しだけ正し、声のある木の尊厳を守ることだったのだと思います。
次回・夏の章は「榎は陽炎に縁を紡ぐ」。
春より賑やかになり、登場人物も増えて、テンポも少し上がっていきます。これからも一緒に旅をしてもらえたら嬉しいです。
感想やレビュー、とても励みになります。
はじめての小説でしたが、無事に書き上げられて本当によかったです。
ありがとうございました。