今日は、いつも親子共々お世話になっている我らが(?)タンティパパン様がお誕生日だと伺ったので思いつきでショート・ショートを書いてみましたー!
最初絵にしようかとも思ったのですが、ママンはプロだし、ここはカクヨムの場、やはり今回は文章で??と思って突貫工事ですが(笑)笑って許して♡
ママン、お誕生日おめでとうございますーーーー!!
プレゼントギフト代わりに受け取ってください―!
いつもディスコードで仲良くさせていただいてる方も友情出演(勝手に)させていただいてます(笑)
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最大級最大級と騒がれた台風もやっと落ち着きを見せ、未だ空は愚図ついているが今日という日が外出禁止にならなくてよかった、と私はスパティフィラムやダリアをあしらった花束を抱えて道を急いだ。
花屋のかどを曲がり、大通りに出た所で後ろから来た車にクラクションを鳴らされる。
「東雲さーん」
車の窓からは良く見知った人が顔を出して手を降った。
「三杉さん」
助手席には大きな白い箱。
「良い所で会ったよ。これ、やっぱり僕一人じゃ心もとなくてさ」
そう言って有名パティスリー店のその箱を指差す。店まで一緒に行こう、箱抑えててくんない? そう言って三杉さんは柔和な顔で笑った。
私は彼の車に乗り込むと、抱えていた花束をそっと置き、シートベルトを締めて白い箱を膝に抱えた。車は緩かに発進する。
「ジャックさん間に合いそう? たしか福岡からだったよね?」
「さっき無事に着いたって連絡があったよ」
台風の影響でフライトが休止にならないか心配していたが、どうやら取り越し苦労だったようだ。ほっと一息つくとピロンとスマホが鳴る。左手でしっかりと箱を抑えながらもう片方手でスマホを操作した。画面には、
『任務完了。 配置についた!』
と雪月さんからのメッセージ。
……私たちは実は友人ではない。とあるバーで知り合った客同士だ。そのバーでは夜な夜な色んな世代の人達が集まってくる。皆最初はただの客同士なのだが、バーの店主であるオネエ言葉のマスターの人柄で気がつけば皆和気あいあいと昔からの知り合いのようになるのだ。
この店主、壮年のダンディな見た目をしているのだが、今では店主のことを愛を込めて皆『ママン』と呼んでいる。
ママンはとにかく聞き上手で、バーに来た人の話をウンウンと聞き、明るく励ましたり時には厳しく叱ったり。それでもこの店に人が絶えないのは、皆ママンの優しい気持ちを理解しているからだ。ママンの元気なオネエ言葉は皆の心の支えになっている。
今日はある計画を実行するため、バーで知り合い仲良くなった数人とオフ会をする……と言う体でママンのお店を貸し切っていた。
花束係の私、ケーキ係の三杉さん、鳴り物や飾り担当に雪月さん、絵が上手なりつかさんには似顔絵を。福岡からの出張帰りのジャックさんには福岡グルメをお願いしておいた。そしてパソコンに詳しいありすさんにはお祝い動画の作成を頼んで……と思っていたら今度はスマホの着信がなる。表示は今思い描いていたありすさんだ!
「もしもし?」
『あ、東雲さん? ど、どうしよう~!! タブレットに保存しておいたお祝い動画が気がついたら消えてて!! 代わりに全部トー◯スの動画に差し替わってるのぉぉ~!!(泣)』
もしかしたら息子ちゃんがイジっちゃったかもぉ! リカバリするからちょっと時間くれる?! と焦って喋る。
スマホの中身を全て子どもにゲームアプリに変えられた経験のある私は遠い目をしながら「大丈夫だよ、ありすさんなんとかなる☆ファイトっ!」と声をかけ、心のなかで合掌をした。とは言え彼女は優秀だ、すぐに動画を復元してやってくるだろう。
オフ会の準備のため……と言う名目ですでに現地入りしていた雪月さんからはいつでもオッケーとの連絡が再度入る。
お店の駐車場にそっと車を止めると、すでにジャックさんやりつかさんが待っていた。それぞれの手には、準備していた例の物たち。しばらくすると口パクで『遅くなってご・め・ん・ねぇ~!』と向こうからありすさんが駆けてくる。
さぁ! これで役者は揃ったぞ!!
私はバー『カクヨム』の扉を開けた。
「「ママン!! お誕生日おめでとう~!!」」
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ハッピーバースディ!ママン♡
https://kakuyomu.jp/users/tantypapa✿友情出演✿
三杉令様
https://kakuyomu.jp/users/misugi2023雪月様
https://kakuyomu.jp/users/Yutuki4324ジャック様
https://kakuyomu.jp/users/JackTheWriter風雅ありす様
https://kakuyomu.jp/users/N-caeruleaりつか様
https://kakuyomu.jp/users/ritkaちなみにお名前の拝借について許可は取っておりません(笑)怒られたら代えます(*´ڡ`●)
そして小説内とお名前の御本人の性格等には何の関連もございませんのであしからず♡