新月

自然に囲まれた小さな村。 森や川はそこで暮らす人々に恵みをもたらす一方で、気まぐれに大きな災いをもたらす。 天災を防ぐため、村では毎年ある「儀式」が行われる。 注意 異世界とい…

慣例で新しく入ってきた子供の世話をすることになった青年、銀河。 だけどやってきた子供、青葉はなかなか心を開かない。 青葉が花を好きらしいことに気付いた銀河は、それを通して仲良くな…

永遠に朝が来ない「街」へやってきた「僕」 ずっとこのまま、何もかもを覆い隠す優しい闇の中で、包まれていたい

詩、小説にならなかった物語のかけらたち

川を渡りたければ、袋を捨ててください

それまで気にも留めなかったものが、ふと目につくことがある。 特に何かがあったわけでもない。 まるで初めてそこにあるのに気付いたかのように、突然気になるのだ。

ある日まわりの人たちに、ほこりみたいなもこもこがついた。 もこもこはどんどん大きくなるけど、ぼくとみーちゃんにはつかなくて……。

湖のほとりにある小さな小屋。 そこで暮らす二人。 でも何かがおかしいような……。

森の中で見つけた一軒の家。 夜になると、扉の向こうから声が聞こえてくるが……。

何年かに一度、お祭りの日に降る黒い煤。 それが見えるのは私だけらしいが……。

森で行われる不思議な儀式。 見てはいけないといわれているそれを、 友達と一緒にこっそり見に行ったが……。

おじいさんが大切にしている木刀。 それは、ある人からの預かりものだというが……。

ぼくはきみと約束をした。 それを守りたいし、君にも守ってもらいたい。 だから……

災害が続き、疲弊した村に伝わる言い伝え。 一人の青年が村を守るために旅立つが……。 後味が悪いかもしれません。

子供のころに交わした、たわいない、けれど大切な約束。 もう守られることはないけれど……。