すでにお読みになった方はわかると思いますが、「小説正史三国志 蜀書編」は、一応、正史三国志の劉備伝を元ネタとしながらも、かなり話を盛っている部分もあります。
例えば、徐庶が学生時代の劉備とニアミスする点などは、完全に本書の創作です。
正史三国志 蜀書編を丹念に読み込んでも、劉備が学生時代に徐庶とニアミスする話などは出て来ませんので、ご注意ください。
そして、最近登場した軍師田豫の献策ももちろん、本書の創作です。
正史三国志の田豫の伝には、田豫は「自分の身を劉備に託し、劉備は彼を極めて高くかった」とあるだけです。
田豫が劉備の下で、どの様な活躍をしたのか全く書かれていません。
これだけでは小説としては成り立たないため、本書では、田豫の伝にあるエピソード、この大半は曹操配下となってからのものですが、これらのエピソードを借用して話を膨らませています。
どの様な話になっているかは、すでに公開しているのでご覧になってください。