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翳りゆく部屋

私はなかなか普通ではない生き方をして来ました。
弟がいじめられたことで見えた先生方の対応に強烈な不信感を抱いたことがきっかけで、小学四年の頃から学校には行っていませんし、放送局の電波がアナログから地デジへと変わった2011年からTVも見ていません。
現在では新聞も取っておらず、仕事さえも社会の枠組みから外れた自営業です。

そんなわけですから、私はなかなか「親友」と呼べる人を作りにくい。
もちろん、環境だけのせいではなく、一筋縄で行かない妙な性格をしているせいもあるでしょうが。

いつもホームズ&ワトソンのように深く理解し合える友情を築き上げたいと願っていますが、出会えません。性格や嗜好は違っていても大体同じ場所に立って、同じ地平線を見つめてくれるような人には。
本気で怒ったり泣いたり、慰め合ったり出来るような友を見つけることって、大人になってからではとても難しい。その出会い一つ取っても、それは運命であり祝福であるのだな、と思います。


私は最近、失った友に未だ別れを告げられずにいる探偵の物語を書きました。

「翳りゆく部屋」完結SS
https://kakuyomu.jp/works/16817330651725203380

彼は得難い友を得てしまったからこそ悩み続けているわけですが、私はそれを悲劇と思う反面、羨ましいとも思うのです。

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