ここまで『円環の蜃気楼』を読んでくださっている皆様、本当にありがとうございます。
現在、38話まで公開しています。
ここで少しだけ、この作品を書こうと思った理由について書いてみようと思います。
最初から、「本能寺の変の黒幕を書こう」と考えていたわけではありません。
きっかけになったのは、三好長慶という人物でした。
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康…。
戦国時代を代表する人物は、誰もが知っています。
しかし、その信長より前に、畿内を支配し「天下」を手にしかけた人物がいた。
それが三好長慶です…
そして、その傍らにいたのが松永久秀でした。
長慶から久秀へ…
久秀から信長へ…
歴史を追っていくと、まるで一つの天下が、別の人間へと受け渡されていくように、思えてきました。
そこで思ったのです。
もし、他の人がクローズを当てている人物だと、そうですね転生者でも良かったと思っていました。
でも、そもそも信長を描くのに必要な人材がいるとしたら、松永久秀、松永久秀を考えた場合、その人物のきっかけは三好長慶となり、この三人を一つの物語として描いたらどうなるだろう…?
そして、もう一つ…
本能寺の変は、本当に「明智光秀が突然起こした謀反」だったのだろうか?
歴史には、分かっていることと、分からないことがあります。
その「分からない部分」に想像を重ねて、一つの物語にしてみようと思ったのが、この『円環の蜃気楼』です。
もちろん、ここから先は僕自身の歴史解釈です。
史実として確定していることと、物語として描いている部分は別物です。
ただ、「もし、こうだったとしたら?」という想像を楽しんでもらえたらと思っています。
物語は、これから美濃攻略、そして信長の上洛へと進んでいきます。
そして、その先には本能寺が待っています…
そこへ至るまでに、松永久秀と織田信長。
二人の視点から、それぞれの「天下」が描かれていきます。
最後に、すべての線が一本に繋がったとき…
「本能寺の変とは何だったのか」
もう一度、考えてもらえる物語にしたいと思っています。
最後までお付き合いいただければ嬉しいです。
ひょっとこ、とことこ でした?