須野 セツ

僕の町からは大きな山が見えて、冬になると真っ白に姿を染める。 風花という言葉も、なにもかも僕が知る前にあいつは当然のように知っていた。

お金持ちの私はなんでも手に入れられる。服も鞄も好きなものを身に纏う。でもなぜか満足できなかった。

成人式の日、僕は高校の同窓会に出席する。そこには初恋の相手・小川ひかりがいた。僕は彼女と共に高校時代の淡い日々を思い出していく。

ある日の焼き鳥屋の営業終わり、忘れ物を発見した。 電話が来てすぐに持ち主は分かったが、店主である私はどうも純粋な気持ちでその忘れ物を見れなかった。

遠く、東の方で爆発が起きた。 僕は知っている。あの爆発がここをも巻き込んでしまうということを。

久しぶりに祖父の家を訪れた僕のお話。

遠くの彼に想いを馳せるある女性の話。彼女は今日も空を見上げている。 1000字程度の短いお話です。