• 詩・童話・その他
  • エッセイ・ノンフィクション

25歳

ひたすらに君を嫌う、25歳の僕がいて
でもあのひとは君と僕を同時に認めてくれた
手を差し伸べられて僕らはその手を同時に握って
半分に分かれた思いを一つにすることができた

28歳になったら
影を潜める闇すらも部屋の隅にインテリアの一つとして置いておくことができるのか

28歳になりに行くには
超えなきゃいけない壁に立ち向かうための
揺るぎない自信を身につけなければいけない

34歳になりに行くには
一番早く乗り越える方法を探せるような
どんな困難も適応していく力を身につけなければならない

34歳になったら
25歳の僕の葛藤すらも認めてくれるのだろうか
満身創痍になりながら抗う君を殺そうとする僕を
背後から優しく抱いてくれるのだろうか

その温もりはきっと諦めではなく
次に進むための気休めの温もりだと知ってるから

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する