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芝生の上

後ろから抱かれて
背を預けながら
その空には何もなかった
もっともたれていいよと言われたが
こうしている間にどれだけのものを失っているのか

渓谷に造られたショッピングモール
ファストフード店に渓谷から指す陽が
店内の暗さを心地よくする
そこに友達が待っている

行ってしまったらもう2度と会えない気がする
また代わりの人に出会えば良い
関係を築くにはあまりにも空虚な繰り返し
抱かれるにはあまりにもぬるま湯程度の温もりなのだ

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