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無題

山の難破船は
私を死地へ誘い
それに倒れ伏したときには
その姿を見ようと群がった烏合の衆
山の難破船は
人知れずに残した冒険譚を
世に広めようとするのです
それは社会的地位や誇るべき傷でもなく
ただ自分と向き合い
孤独の中で苦しんだ証なのです

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