こんにちは、世良朔です。
10月1日から、残響シリーズ第一部『凍った矢』の連載を開始します。
今回は、人生で初めて長編小説を作り、連載開始を迎えるまでのお話です。
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数年前から、頭の中に一人の女性がいました。
その頃は、まだ名前もありませんでした。
それが、のちに『凍った矢』の主人公となる鏑木美緒(かぶらぎ みお)でした。
とはいえ、小説を書こうとは思っていなくて、刑事物のドラマを見ながら、頭の中のキャラクターならどうするかな?なんて妄想している程度でした。
そんな私が長編小説を作り始めたのは、7月10日。
きっかけは、生成AIでした。
それまでにも生成AIを使って短い物語を作っていましたが、長編となると話は別です。
登場人物が増え、時間が進み、伏線を張り、過去の出来事が現在につながっていく。
そんな物語を作れるのだろうか。
試しに、頭の中にあった主人公や敵役、物語の構想を生成AIに話してみました。
すると、これがなかなか面白く、
相手は生成AIなのに、話が盛り上がってしまい、話しているうちにプロットができ、登場人物たちが台詞を持ち、動き始めました。
第一部を作ると第二部を作りたくなり、第二部ができると第三部へ。
気づけば、人生で初めての長編小説が三部作になっていました。
小説を書いたこともないのに(笑)。
※現在は第二部の改稿作業中
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もちろん、楽しいことばかりではありません。
生成AIは、とても「それっぽい」文章を書きます。
一見すると小説として成立しているように見えるのですが、何度も読み返していると、いろいろな問題が見つかります。
まだ知らないはずの情報を登場人物が知っていたり、同じことを何度も説明していたり。
そして――
最中の数が合わない!!
『凍った矢』には最中が登場する場面があるのですが、食べた数と残っている数が合わなくなりました。
事件の謎より先に、最中の謎を解かなければなりません(笑)。
そんなとき、意外な形で役に立ったのが、以前プログラマーとして働いていた頃の経験でした。
気になるところを見つけ、原因を調べ、修正して、もう一度確認する。
一つ直したことで、別のところに矛盾が出ていないかも確かめる。
やっていることは、システムのデバッグとあまり変わりません。
生成AIにも手伝ってもらいながら、本文を何度も読み返し、場面の追加や修正を重ねました。
そうして、ようやく第一部の原稿が完成しました。
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長編小説を一本、最後まで作った。
しかも人生で初めて。
なかなかの達成感です。
ところが、そこで気づきました。
原稿が完成したからといって、読者に届けられる状態になったわけではないんですよね。
改めて全体を読み返し、登場人物の名前や設定に矛盾がないか確認する。
場面を追加したことで、前後のつながりがおかしくなっていないか。
読みづらい文章はないか。
そうして修正を重ね、ようやく「これなら読んでいただける」と思えるところまで仕上げました。
初めての長編小説制作は、思っていた以上に地道な作業の連続でした。
それでも、頭の中にしかいなかった人物たちが、一つの物語として形になったことは、私にとって大きな喜びです。
残響シリーズ第一部『凍った矢』は、10月1日20時から、連載を開始します。
果たして主人公、鏑木美緒は読者の皆さんに受け入れてもらえるのか。
楽しみでもあり、少し不安でもあります。
美緒たちを応援していただけたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。