第53話
◆〈黄道の射手〉(ゾディアック・ケイローン)
ヌンキの金剛星印(アダマス・アスタリスク)
金剛で錬成された黄金の矢。
猛スピードで飛びミチオを狙った。
※金剛星印は、金剛手にとっての三摩耶形。いわゆる特殊奥義。
◆ベーヤン
ベテルギウスの呼び名。
ベテルギウスは〈英雄の船〉で1~2を競う戦闘能力の持ち主。
ただし、闘いに夢中になってしまい、周りに目がいかなくなるという欠点がある。
攻撃は基本的に体当たり等の近距離での肉弾戦を得意としている。
第55話
◆〈黄道蟹星雲〉(ゾディアック・カルキアス)
黄金で無数の「黄金の蟹」を錬成するプレセべの金剛星印。
彼女が錬成する蟹は、ギリシア神話に登場する英雄・ヘラクレスと9つの首を持つ蛇・ヒドラの闘いに登場する女神ヘラの使者で、ヒドラに加勢した蟹はヘラクレスに踏み潰されてしまう。
その功績が称えられ蟹は星座となるのだが、何度聞いても理不尽な話だとプレセぺは感じていた。
またギリシア神話に登場する蟹には名前がなかった。
彼女は便宜上・カルキアスと呼んでいるが、これは古代ギリシア語で「蟹」を意味する言葉で固有名詞ではない。
固有名を持たない一匹の蟹は英雄に踏み潰されてしまう。
プレセぺはその蟹の死に理不尽なものを感じていたが、この哀れな蟹のことを考える中で、踏み潰されて死んだことに何か意味があるのではないかと考えていた。
その思考の末に生み出されたのがこの金剛星印。
プレセぺは3階のフロアに無数の蟹を敷き詰めている。その蟹を何者かが踏み潰すと、その痛みがプレセぺに伝わり、そこから3階の座標を読み取り、数値として読み上げる。
その座標を聞いたヌンキが金剛星印〈拍手喝采〉で黄金の矢を錬成して、座標の位置めがけて攻撃する。
◆〈拍手喝采〉(クロートス)
ヌンキの金剛星印。プレセぺに聞いた座標の位置に黄金の矢を放つ。右手と左手の掌を合わせる。つまり拍手することで矢を放つ。3階の座標についてはあらかじめプレセぺとヌンキが共有しているから錬成できる。逆にいうとあらかじめ座標を定義していない場所ではこの技は使えない。その意味できわめて条件が厳しいのだが、座標さえわかっていれば、視界の外の遠距離の場所でも錬成ができる。