商人の娘として潜入していたベアトリクスでしたが、何と網膜チェックというファンタジー世界では有り得ない方法で発覚してしまいました。
慈母豊穣会の神殿は異世界の文明に合わせているように見せ掛けて実は超ハイテクだったりしますw
監視カメラはバイタルや網膜のチェックだけではなくAI搭載で要注意人物の割り出しも行っているスグレモノです。
神殿内には開かずの間というものが存在していますが、怪談ではなく中にはモニタールームやスパコン、サーバールームがあったりします。
警備担当はモニタールームの指示で動いていて何か不測の事態が起ころうとしても事前に対処できるのですね。
聖女ベアトリクスの侵入が発覚するとたまたま異世界の取材を兼ねて月弥に付き添っていたバロンが対処しました。
バロンは月弥さえもモデルにして平気でホモ漫画を描く困った人物ですが、時代考証や人物描写が繊細でストーリーも絵も秀逸な事から人気があります。
勿論実力も折り紙付きでヴァイアーシュトラスからすれば年下の先輩であり、竹刀の握り方から日本語まで教えてくれて頼りにしていたりします。
余談ですが公爵は白塗りの化粧に貴族言葉から白虎衆からバカ殿ならぬアホ麻呂様と人気者だったりしますw
勿論莫迦にしているのではなく、この世界でも人気のコメディアンが演じる貴族が巻き起こす愉快な騒動を描いたテレビ番組がありまして、タイトルも『アホ麻呂様』だったりします。
公爵も貴族を平然とアホ呼ばわりする子供達に辟易しながらも、番組自体は知っている事もあり善く遊んであげていました。
それで絆されて憎しみが薄れていけば良かったのですが、取り憑いていた怨霊が許してはくれなかったという哀しい事情もありました。
次回はいよいよミーケと対面するベアトリクス。
熱狂してミーケに自ら襲われようとしている信徒達に愕然とするところから始まります。
果たして彼女は無事でいられるのでしょうか?