異世界召喚された賢者が破滅の未来を防ぐため再び異世界へ帰ろうとする物語 『こちら戦うヒロイン世界戦~異世界召喚賢者は破滅を防ぐために異世界に戻りたい~』完結! ニチアサヒロインアニメみたいな世界で暗躍する主人公が好きな方は是非どうぞ! 新作始めました! 『転生チートの空間魔法使いは正体隠して目立ちたい!~国でもトップレベルの美人・美少女パーティに探されてますが、それ俺ですとは言えません~』 1700万PV感謝! 過去日間週間月間年間で1位感謝! 初めまして、岳鳥翁といいます。 ノートに書いたりネットに描いたりを続けて12年。読みやすい文章を目指して邁進中。 よろしくお願いします。
『パワハラギルマスをぶん殴ってブラック聖剣ギルドをクビになったので、辺境で聖剣工房を開くことにした』コミカライズ第1巻は11/9(土)発売です! 主にファンタジー系の小説を書きます。 なろうでも書いてます。
春は素晴らしい。 鼻孔をくすぐる沈丁花の香りに弾む君の笑顔を、桜が讃える。 夏が待ち遠しい。 僕の名を呼ぶ君の声に、蝉時雨も蚊帳の外へと消える。 秋が待ちきれない。茜色の空を眺める君は灯火のように儚く、美しい。 冬は 「お前、何気持ち悪い文章書いてんの?」 はんじょう!? え、どうして?いつの間に? 「いや、ここ楽屋だろ。台本読んでんのかと思ったら気持ち悪りぃ。春だの夏だの、お前引きこもってるから分かんねえだろ。」 はんじょう、それは文学に対する冒涜だよ。 「好きな子でも出来たのかよ。」 そ、それは。 「まぁいいや。ほら、リハーサルの時間だから行くぞ。」 楽屋から去る背中に言葉は出ず、溜め息と共に紙は丸めて窓から投げ捨てた。 春風に乗り紙屑は青空を舞う。 2人の恋の行方は、捨てられた紙屑はどこへ向かうのか。 おにやの本当の気持ちを唯一知る紙屑にもその行方は分からない。 冬は忘れない。はんじょう、君が産まれた季節だ。
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