お久しぶりです。砂月いちです。
ここの更新をすっかり忘れていました…。
前回、ソフトウェア開発者が小説を書くということは
JIRAも、CIも、ASTもない世界に飛び込むということだ、という話をしました。
無いなら、埋める必要があります。
claude にはスキルというものが使えます。
特定の作業手順をあらかじめ教え込んでおくことで、
複雑な作業を再現可能にする仕組みです。
例えば、キャラクターの利き手を右手から左手に変えたいとします。
単純な置換ではうまくいきません。
なぜならそれを変えることで、
そこに依存している因果が変わり得るからです。
実際にAIにこう指示を出してみます。
「Nateの利き手を右手から左手に変えて」
すると、いきなり書き換えには行きません。
まず、プロジェクト内の全ファイルを走査して、
この変更が影響する箇所を全部探してきます。
| # | ファイル | 該当箇所 | どうする? |
|---|---|---|---|
| 1 | キャラクター設定 | 利き手: 右 | 変更 |
| 2 | 第1話 戦闘シーン | 右手で柄を握った | 変更 |
| 3 | 第1話 戦闘シーン | 左腕を振りかぶった | 変更 |
| 4 | 第3話 会話シーン | 右の手袋を引いた | 変更 |
| 5 | 世界設定 | 装着は利き手の逆 | 確認 |
3行目に注目してください。
「左腕を振りかぶった」が変更対象に入っています。
利き手が右なら、剣を持つのは右手。振りかぶるのは左腕。
利き手を左に変えたら、振りかぶるのは右腕になる。
「右手」で検索しても引っかからないのに、利き手の変更に依存している。
こういう間接的な参照まで含めて洗い出した上で、
変更前と変更後を並べて見せてくれます。
そして、確認を取ってから、実行する。
こういう、小説ならではの問題を、AIのスキルという形で解決しています。
次回もこの辺の話をする予定です。
よろしくお願いいたします。