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無し
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恋愛ジャンルの長編・・・進捗イマイチ(12月開始を目標)
(*は新着情報です)
いつも作品を読んでいただきありがとうございます。さーしゅーです。
この記事は昨日投稿した、↓のネタバレ解説記事になります。(先日の近況ノートにチラッと書いた裏話的な何かは来週に回そうと思っています)
コスプレにあふれるハロウィンの夜、親友の初恋相手を探す話
https://kakuyomu.jp/works/16816700428375387833以下ネタバレを含みます。
今回の作品ではわかりにくいと思いつつも、余韻や考える空白を作りたくて、あえて説明を省いた点がありますので、そこを解説します。
もし今回説明する点は分かっていて、他のところがわからないとかあればまた、コメントいただければ答えます。
以下、後編の一部抜粋です。
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「強いていうなら、悠人の優しさが知れたから。これまで感じが悪かったの、すまなかった……」
「だから、意味がわからないって! どうしたらそうなるの?」
俺は半分キレていた。あまりにも冗談みたいな展開で、一人だけ取り残されているような気がしたからだ。でも、その問いに対しては別の声が耳に触れる。
「工藤に伝えていたの。私が悠人に送ったメッセージ」
俺は澪の方に向くと、悪戯っぽく笑顔を見せた。
「それにブチギレた工藤に私が言ってやったの。悠人来ているから、『私がどこにいるか』(←ここに傍点が入っている)聞いてみたらってね」ーーー①
俺はその声を聞いた途端に、体全身の力が抜けて、その場に座り込む。すると、澪と工藤が手を差し出してくれた。俺は二人の手を取りながら、立ち上がると、ため息をつきながら、呆れを漏らす。
「じゃあ全部澪の手のひらの上だったってことか」ーーー②
「ううん、違うよ」
彼女は長い髪を靡かせながら、首を横に振る。その声は決して軽いものじゃなかった。
「全部賭けで、希望論だった……悠人が来なかったらどうせ私終わりだったしね」
彼女は噛み締めるように、言葉にした。たぶんそれだけの思いがあっての決断だったんだと思う。
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今回、この辺りでなぜ悠人が澪の一言(①)で、納得したのかを省きました。
そしてハロウィンので澪を見つけた直後の場面。
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「あっ、ちょっと待って。冬本さん見なかったか?」
工藤はそう言った。俺は少しの間下を向いたまま黙り込む。
そして顔を上げる。
「駅前の柱のところ立ってたよ? いってらっしゃい」
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この場面を何も知らずに見ると、ただ行ってらっしゃいと気を使っただけのように見えて、これだけだと、なんで悠人を許したのかわからなくなります。
ただこの場面で工藤が、悠人がもらったメッセージ
『私を見つけられたら付き合ってあげる』
『見つけられなかったら、悠人は私のことを嫌いってことにする』
を知っているとすると。(①の傍点)
要するに、悠人が、澪と付き合うか、縁を切るか、の二択を迫られていると知っていた場合。
悠人が居場所を口にした時点で、悠人は澪を見つけられていると分かる。
そして、その上で悠人は澪のもとに行かないことを選択した(彼女と絶縁する選択肢をとった)ということは、
悠人は、澪を諦めて工藤を選んだと言うことになって、その決意が工藤に伝わる。
元々工藤にとっても悠人は大切な友達であって、その決意を見せられたから、工藤は悠人を取った。(悠人と澪をくっつけるように動いた。)
また、前半の文章で、工藤と澪はうまく行ってなかったり、なんとかしがみついいる仲、と書いていて。澪もどうすればいいかわからずに嫌いの意思表示を必死に行っているくらい泥沼化していたため、キッパリと諦めがついたという考えもあります。
ちなみに②の発言は、悠人がハロウィンをバックれなかった上に、工藤が悠人を見つけて、さらには悠人が工藤への誠意をちゃんと見せて、その上工藤が連れてきてくれなければ、絶縁ルート確定になっていたため、このような発言になっています。
これがざっくりとした解説です。
解説を書いてみて、解説の難しさを知りました。これで分かってもらえれば幸いです。
また、作品の感想や質問等は引き続き募集中です。
以上です!