こんにちは。
猿芝居です。
今回は、黒騎士と史牢の日常の1コマをご紹介したいと思います。
議題：お互いの価値観について。
｢黒騎士さぁ｣
『どうしたのだ？』
｢あ～..................｣
『・・・すまない。子供は望めない体でな。』
｢は？｣
『だからと言って、他の女と交わる事があれば、お前の自由を奪わなければならない。
そして、その罪深い女は、一生拷問を受ける事にもなるだろう。』
｢ 全然違うんだけど。｣
『なんなのだ？煮え切らない奴め。』
｢だー お前、いつも何でもするって言うじゃん？｣
『フッ 夜伽か。』
｢ちげーよ。｣
『はぁ、 では何だと言うのだ。』
｢じゃあさ、例えば、俺が目玉抉れっていったらやるのか？｣
『両面が無いと、お前の生死や蘇生儀式、世話などに支障がでるし、片目だけならな。』
｢・・・｣
『何より、お前を守れない事が大きな問題なのだが。』
｢........んだよ、それ。｣
何かイライラする。
｢じゃあ、四肢を切り落として見せてくれ！な～んてな。｣
『先程、話した事と重複してしまうが、
義足や義手を作ってくれる者を探すまで、時間がかかるが良いか？』
｢！？本気か。｣
『あぁ、お前が見たいのなら見せてやりたいと思うが。』
｢な・・・｣
『だがな、狩りをして食料を調達したり、お前の世話をする為には四肢が欠損していると、問題が生じるし、お前に私の世話をさせる訳にはいかない。』
｢な、切り落とし前提なのかよ。｣
『だから、手足を切り落とした後にすぐ動ける様に義足や義手が必要なのだ。』
｢いやいや、切った後 すぐ、義手とか義足って痛いじゃん。｣
『？ 痛みなど、体が動けば問題ないのだが。』
｢はぁ？｣
『フッ、何を驚いているのだ。
悶絶する程の痛みが体を永劫駆け抜けようと、お前の世話ができ、守れる事が至福なのだ。』
｢悶絶って.....苦しい顔見せられる こっちの身にもなれよ。｣
『問題ない。常に笑顔であると約束しょう。』
｢お前の価値観、ぜんぜん分からない。｣
『私の価値観はお前が全てだよ。史牢。』
｢////｣カァァ
【END】