銭形平次の女子高生版を書きたくて、ろくなトリックも思いつかないくせに、書き始めた「播州赤穂シリーズ」でした。
その一作目を倒叙ものにしたのは我ながら、奇策だったと思います。
タイトルが先ず変です。
この頃はタイトルと内容を同時に思いついていたのですね。
もやもやとした物語がタイトルを思いつくことで、鮮明になる。
タイトルが浮かばなくて、出来上がった物語の場合は、タイトルは後から考えることになりますが、その場合はどうにもしっくりしたタイトルはつきません。
「仙箱殺人事件」を面白いタイトルだと思い込んだんですから、不思議なものです。
仙箱とは被害者の名前なんですから、馬鹿々々しい。
鈴木さんが被害者だったら、「鈴木殺人事件」ってことになります。
思いつきとは恐ろしいものです。
銭形平次は時代劇のスターですが、時代劇と言えば水戸黄門も有名です。
水戸市には千波湖という湖がありますが、その地名がヒントになったのかもしれません。
本作は倒叙ミステリですから、主人公は犯人であって探偵役のバンシューではありません。
それに加えて犯人の動機や犯行過程を綿密に書き込んだものだから、話が重くてテンポが遅いのです。
平次親分と八五郎の軽妙な掛け合いを書きたいのに、それが書けないという珍妙な第一話となってしまいました。
私がアップした文章が、ネット上で読むには読みづらいことに気がつきましたので、せめて読みやすいように体裁を整えたいと思います。しばらくお待ちください。