有里 ソルト

青年アヤメが時間旅行をした先で出会ったのは、かつて知り合いを手助けした際に知った『約束を果たせず亡くなった少女』。 自身がもうすぐ亡くなることを知らない彼女は、アヤメにある頼み事…

「誰だって一番可愛いのは、『自分自身』だ」 ジャーナリスト兼パパラッチの橘冬希は、スクープを狙うため、とあるミッション系の学園に潜入する。 そこで出会ったのは、まさに天使の愛称…

とある教会の聖歌隊で、傷害事件が起きた。 目を覚まさない詩、泣きじゃくる律。 このままでは幸せになれないと思った律は、ある行動を取る―― 色探しの旅路を行く、白と黒の双子ア…

少年カンナが出会ったのは、人を探す一匹の妖。 何十年も待ち続ける彼が語る、ひと夏の約束とは―― これはある一冊の本が繋いだ、出会いと別れの物語。 (本と出会いアンソロジー『邂逅…

「忘れられたくなかった、だけなのに」 誰も住んでいない、古びた屋敷のその中で。 『屋敷の管理人』と名乗る少女は、かつて屋敷に住んでいた哀れなお嬢様の物語を語り出す。 これは人に…

『可哀想な切符を、貴方が使ってやってくれませんか』 人行く道に捨てられていた切符を拾ったカンナは、不思議な駅員に言われるまま、行き先の分からない電車に乗り込む。 終着点で彼が見…

『誕生日って、何かするの？』 街を彷徨う怪異の少年に、数百回目の誕生日が巡ってきた。 これは彼が初めて経験する、『誕生日』のお話。 創作キャラ瀧聲4周年記念、書き下ろし超短編。

『俺達はもう生きられない――俺はもう、何も守れないんだ』 死者から生者へ想いや物を届ける青年――アヤメ。 依頼を受けた彼が訪れた時代で出会ったのは、必死で生きる子供達と、悲嘆に…

『真っ赤な花弁が脳裏に焼き付いて、離れないの』 夕暮れに佇む少女――紗羅が抱えていたのは、彼岸花の花束。 彼女の口から語られる、花束に秘められた出会いと絶望の物語とは――

『一緒だったら、二人だったら寂しくないよ』 友を失い、数百年彷徨い歩く少年――瀧聲(タキナ)が出会ったのは、家出をしてきたという一人の少年だった。 これは孤独を抱えた二人が分け…