因果応報、と言う言葉が嫌いです。
良い行いをすると良いことが起き、悪い行いをすると悪い事が起きる。
わかりやすい論理で、花咲爺さんや水戸黄門、最近の半澤○樹でも、基本的な思考は同じです。
物語ならいいのですが、現実社会もそうあって欲しいと思うのでしょうか、それを当てはめる方が少なくないです。
コロナにかかるのは、善人も悪人もないのに、罹患した人の行動を責める。「都市部に行くから悪い」「新年会をするから悪い」と。同じことして罹患しない人も多いのに、かかった人のみを責める。
性犯罪も同じです。被害者のアラを探して、ここぞとばかり責める。「油断したお前が悪い」と。
因果応報論だと、悪い目に合った人は悪い行いのゆえになるから、責めることに躊躇がありません。
それは間違ってる、と言う思いもあり「競技場の月」にそんなエピソードを入れました。
因果応報のように、世の中簡単にはできてないですよね。