※タイトルどおり、これは作者の個人的な今作の振り返りになります。
今回は、このお話を書いてみようと思った理由やテーマ、心がけていたもの、何故本編がヒロインたちとああいう結末を迎えることになったのか、という理由など。
創作していた頃のお話を書こうと思います。(本編とは関係ないため、そのうち『近況ノート』に移動させるかもです)
興味の無い方は、年末をこじらせた作者の気まぐれな独り言だとでも思ってスルーしてくださいませ。次回は後日談21話を更新いたします。
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まずはじめに、この作品を3500人もの方にフォロワーしていただきありがとうございます。今でもお読みくださる方々には本当に感謝しかありません。本当にありがとうございます。
今回このような振り返りをしたのはふたつ理由があり、
ひとつは、ここらで一回書いてきたもの、書いてみたいものをまとめたくなったこと。
ふたつめは、後日談も(夢ifのようなものを除き)最後が見えてきて、次に何を書こうか迷っていることです。
書きたいことはおおよそやりきってしまったため、もし【こんなお話】【このときのあのキャラの心境が気になる!】という方がいらっしゃったら感想にてコメントいただけると嬉しいです。
後日談は、灯花とウエディングケーキ入刀までいく予定ですので気長にお待ちいただけると幸いです。
↓では、振り返り。
〇連載当初、結末は決まっていませんでした。正ヒロインは、坂巻の予定だった。
一話投稿時、主人公がヒロインの灯花とエンディングを迎えることは決まっていませんでした。
なんとなく『アイス屋でバイトしたらモテそうだな』と『少なくてもいいから毎日投稿をしてみよう』『夏だしアイスの小説書くか』で書き始めた今作。
タイトルどおり、最初は『好きでもないクラスメイトにくそモテて、ハッピーエンドになりました』的な話にする予定でした。
〇はじめ、荻野はクラスの男友達の予定だった。
ラブコメに必須(?)の『恋愛ごとを相談できるキャラ』。
しかし、ふと思ってしまったんです。「あれ、女でよくないか?」と。
『主人公以外の男ができるだけ出ないラブコメを書いてみよう』。
これも、ほんの少し意識したポイントでした。
女友達であれば、相談していくうちに親睦を深めて、(主人公がいい奴なら)好きになってしまうこともあるだろうということで、荻野というヒロインが誕生しました。あと単純に、『ファーストキスはダイキュリーアイス』をやりたかっただけです。せっかくのファーストキスなんですから、レモンなんて酸っぱいものより、甘いくてひんやりしていた方がいい。です。
〇話を書く際に気をつけたことは、『属性の異なるヒロインを何人か出すこと』。
『各ヒロインでターンを回す(数話おきに見せ場やエピソードを作る)こと』。
→個人的に気を付けたことですが、読者の方にも『ああ、今回は○○回か』と伝わっていたら嬉しいです。
そうして、順番にターンを回していたら自然と灯花とくっついてしまいました。
各登場人物が、各々ベストな行動(性格的に無理のない範囲のアプローチ)をした結果、
坂巻→犬猿の仲だったはずの主人公と和解して、きちんと告白した
灯花→「いい女になってゆきさんを見返す」を有言実行した
荻野→欲望に忠実にファーストキスを奪った(きちんと謝った)
むつ姉→想いを伝えて、主人公の幸福のために身を引いた(ヒロインの中でも一番大人なので、大人な選択をしています)
補足:加賀美さん→良くも悪くも主人公にとっては憧れ、高嶺の花。理想像ではあるが、恋愛と親愛は別モノ、という現実的女子。勘違いから始まる恋……をテーマにしてみようとしましたが荻野×加賀美は完全に百合――主人公が完全に蚊帳の外な長編になってしまいそうなので割愛してしまいました。(需要があれば書くかも?)
……となり、灯花ちゃんに軍配があがるのが自然な流れだったためです。
その後、坂巻を挽回させようと二部にて家に押し掛けたりしてみましたが、灯花(=天使)が天使でなくなる(嫉妬深くてイヤな子になる)ことはありえないと判断し、そのままハッピーエンドとなりました。
振り返ってみると、主人公(真壁)は灯花という彼女ができてからというもの、再三のサブヒロインたちのアタックにも負けない一途さを持っていたわけで、第一部でも灯花といきなりホテルに入るのを拒否したり、複数名の女性とデートすることに若干の引け目を感じていたりと、『誠実で優しい』が根幹だったような気がします。
優しさ故に優柔不断になることはあるけれど、誰かを傷つける真似はしない。
友達(荻野)に相談したり、迷ったりしながらひとつひとつ選択をしていく――
ここは徹底しました。(バッドエンド編は除く)
これはあくまでラブコメで、悪役主人公が活躍するようなダークファンタジーではないためです。フィクションではありつつも、なるべく現実的な選択をする。また、そういう真面目なイイ奴にこそ報われて欲しいという思いもありました。
そうして今作は完結を迎えました。
〇連れ子のソフィアちゃんと、荻野兄は何だったのか?
ソフィアちゃんは父の再婚相手の連れ子。二部の新ヒロインになる予定でした。
しかし風呂敷を広げ過ぎたので撤退しました。
兄貴は、『大人らしく身を引いたむつ姉にも幸せになって欲しい』『荻野とむつ姉にバイトをやめても続くような明確な繋がりが欲しい』と思って生まれたキャラです。
あと、『年上の女装男子はヒロインになりうるか』を試したキャラですが、結果、好評ではなかった気がしています。
でもむつ姉がずーっと真壁のことを引き摺って未婚のまま老いていくのはイヤだったので……後悔はありません。その辺はifむつ姉ルートにて補完しているつもりですので、ご容赦ください。
とまぁ、だらだらと長くなってしまいましたが、書きたいことはおおよそやってきたような気がします。後日談は今後、灯花とウエディングケーキ入刀までいく予定ですので気長にお待ちいただけると幸いです。
最後に、もし【こんなお話】【このときのあのキャラの心境が気になる!】という方がいらっしゃったら参考までに感想欄にてコメントいただけると嬉しいです。あくまで趣味で執筆している身ではありますが、需要と供給のバランス(せっかく書くのだから、完全な自己満足ではなく、読者の皆さんにも楽しんでいただけるものが書きたいです)は知っておきたいので、ご協力いただけると嬉しいです。
ぐだぐだとすみませんでした。今後この投稿は近況ノートの方に移行させようかなと思います。次回は後日談21話(新キャラクターが少し出るかも?)を更新予定です。今後ともごひいきいただければ幸いです。いつもお読みくださり、本当にありがとうございます。