現在連載中の「ネオネースト」ですが、連載中もちょこちょこと加筆修正を行っています。何度も読み返しているはずなのに、読むたびに新しい発見……というか間違いが(汗)。
特に、アンドロイドではなくヒューマノイドという語を度々使ってしまっているところですね。ヒューマノイドだと、いわゆる人型UMAのことまで指してしまいます。人型だけど人じゃない何か、ですね。細かいところで言うと、アンドロイド(男性型)とガイノイド(女性型)も区別すべきなのでしょうが、何が何やら分からなくなるのでやめています。
さて、ネオネーストという架空の都市についてですが、実は神戸市をモデルにしています。登場人物たちがよく飲みに行く「イーストゲート・ストリート」は「東門街」。風俗店のある「ウィロー・ストリート」は福原の「柳筋」です。そのまま英語表記しただけという(笑)。さらに、「スプリング・デパート」は「そごう」から持ってきました。ロゴがバネに見えなくもないので。これらは物語に深く関わるような名称ではないため、元あるものから引っ張ってくるのは、私のよくやる手口です。
あと、アンドロイド製造会社の「イリタ・コーポレーション」は、「電気羊」に出てくる「タイレル社」をもじっています。
タイレル→田入れる→入田→イリタ
という具合です。ヒロインの名前もまんま「電気羊」から取っているのですが、これはやりすぎた感は否めなくもないです。
また、「ツイン・ピークス」から設定を頂戴している箇所もあります。「クーパー捜査官」なんかそのまんまですね。ちょっと、性格が外れすぎましたが、モデルは彼です。そして「片目のジャック」。「カジノ・クレマチス」はあそこの雰囲気を目指して書きました。
こうして列挙してみると、私がいかにいろんな作品から要素を取り入れているか分かりますね……。丸パクリはダメですが、ちょっと命名や雰囲気作りに困ったら、こういうのもアリだと思いますよ。