さてさてさて!今回も始まるよウラガタリ!
解説は私、カスの砂石の代理こと美少女ちゃんである砂空 天がお勤めしてまいりますっ!
読み方は「さそら てん」だよっ。近況ノートはルビ機能が使えないから不便だね!
とりあえずはこの方向性で行こうかなー、っていい加減な作者の魂胆が見え見えなんだけど……。
あっそんなことより。
私——砂空のスペック気になる?気になる?ねえ気になるよね?(圧)
ふっふっふー。じゃあ教えてあげようか。
栗色セミロングの可愛らしい顔。
髪に飾られたのは赤、橙、黄緑の三色で飾られた髪留め。
そして小柄な体に纏うぶかぶかのパーカー!やっぱりアンバランスこそ美少女の権化だよね!どやぁ。
「……あの、もう喋って良いですか?」
「あっ忘れてた」
「忘れてたはひどくないです!?」
自己紹介にかまけて忘れてた。
その声に振り返れば居たのは、胸元まで伸びたストレートの銀髪を降ろした小柄な美少女。不思議そうに首を傾げているけど、その動作の機微に至るまで可愛いの何なんだろう。犯罪級だよ?
そう、彼女こそが……えーっと、タイトル何だっけ……。
「……べ……ベテラン……ベテランの残念おじさんだっけ?」
「誰が残念おじさんですかっ!?こう見えてもベテラン冒険者!ベテラン冒険者の田中 琴……男です」
「もうちょっと自信もってフルネーム言って欲しいな?」
「……琴男です」
あ、そうそう思い出した。
彼女こそ「ベテランに見られないTSダンジョンおじさんの日常」のメインキャラクターの田中 琴男だね。ほとんど「琴ちゃん」呼ばわりされているけど可哀想だから、彼女の矜持に従って琴男と呼んであげよう。
……と思ったけどやっぱり琴ちゃん呼びがしっくり来るよね。ごめん、やっぱり君は琴ちゃんだっ。
しかし未だに自分の姿に納得いってないんだろうね?
「私……男ですよ。こう見えても男ですっ」
としきりにアピールしてるの。むしろ面白いからずっとそのままいて欲しい。
さて、せっかく呼び出したんだからお話ししなきゃね。ちょっと情報絞り出してやろっと。
「じゃあ、琴ちゃん」
「琴男です」
「どっちでも同じだって。むしろ琴ちゃんの方がしっくりくるし、ね?」
「むー……」
あっ不貞腐れちゃった。
なんというか「琴ちゃんって呼ばれ慣れている自分を認めるのが嫌」って葛藤の滲み出る顔をしているね。
だけどしばらくして、結局諦めたみたい。小さくため息をついたあと、首を左右に振って頷いた。
「もう琴ちゃんで良いですよ……で、なんですか」
「琴ちゃんってさ、正直奥さんのことどう思ってるの?あっ、田中 恵那のことね」
「ぶっふぉ!?」
あっ、唐突にぶっこみ過ぎたかな?琴ちゃんが勢い良くむせ込んじゃった。
唾液を引き込んじゃったのか、涙目で激しく咳き込んでた。しばらくしてから、「はー」と息を吐いて苦笑を浮かべてきた。
「な、何を話しているのですかっ。いきなり切り込みすぎですよ?」
「や……だーって気になるでしょ。散々触れてるんだからさ、ね。正直どうなの」
「うー……気になると言えば気になりますけど。そりゃあずっと寄り添ってきた妻ですし……」
琴ちゃんは恥ずかしそうに頬を掻きながら、明後日の方向を見ちゃった。
そんな姿ですら映えるんだから美少女ってのはズルいよね。中身おじさんだけど。作者は琴ちゃんのこと「琴カス」呼ばわりしてるらしいけどね。カワイソ。
「ふふーっ。気になるよね、気になるよねー。時々スマホで通知をそわそわと眺めてるもんね?」
「な、なんでそれを知ってるんですかっ……あ」
「墓穴掘っちゃった。さーすが琴ちゃん」
「う、わ、悪いですかっ!だって私の生活をずっと支えてくれた恵那ですしっ!いつも……『あー恵那にいつも助けられてたんだなー』って思いながら過ごしてますよっ。本当に!」
「そ、そっかー……?」
散々からかってたら琴ちゃんが急にヒートアップしちゃった。長い銀髪を振り乱して、突っかかって来てびっくりしちゃった。彼女でもヒートアップすることってあるんだね。
でもあんまり怒り慣れてない気がするね。子供の反論みたいで可愛い。
ひとしきり突っかかってきた後、「すみません」と急にしぼんじゃった。
「正直、この身体になってから色んな人に支えてもらってますけど……やっぱり恵那が居ないと辛いですよ」
「うーんそっかそっか、なんだかんだ言って奥さんのことが好きなんだねー」
「……う」
ぐうの音も出なかったみたいで、琴ちゃんは完全に項垂れちゃった。
なんだかんだ不憫で可愛いんだよね。だからつい虐めたくなっちゃう。はーおもろ。
続く(かもしれない)