シメサバ

人を殺してしまった僕の元に現れたのは「リコリス」と名乗る美女だった。言われるがままに彼女についていった僕に託されたのは「穂積文乃」を殺すこと。何も持たない僕は、嘘だらけの世界で生…

時は２０世紀初頭のイギリス。英雄に憧れる少年アーサーは異国の少女牡丹に恋に落ちる。海を越えた二人の愛は長く時を隔てた現代で思いを遂げる。死が二人を分かつまで？　死が二人を分かつと…

２４歳のクリスマスイブ、≪俺≫こと≪鍋島浩之≫はトラックに衝突され死亡した。そして、次に目を覚ました時には３歳の誕生日。どうやら俺は≪辰巳輝大≫として生まれ変わってしまったらしい…

私の初恋のみー君が帰ってきた！ ぐりぐりとしたまぁるい瞳と太い眉毛をそのままに１６歳になったみー君は、突然海に行くと言い出したりバンドを組んでみたり誘拐犯に戦いを挑んだりやりたい…

父親を殺した女の子と、それを埋める作業を手伝う僕。 その夜僕は共犯者になった。 目の前にある日常と、その隣にある非日常。 僕らはをそれを追い求め、夜を駆ける ※ 一部少年犯…

１０年前の夏。僕は「ヤクモ」と出会った。ヤクモは運動神経がよく、山登りが得意な、まるで神様のような少年だった。 僕と「ヤクモ」のひと夏の冒険の話

嵐の夜に生まれた少年は、灰色の髪と燃えるような真っ赤な瞳を持っていた。 出来損ないと呼ばれた少年の、出会いと別れ、旅立ちの話。

「絵本作家になりたいの」篠原奏はそう言った。 僕と彼女と絵本を巡る物語

娘を殺された「私」は殺し屋を求めてその店にやってきた。彼の名は葵。「殺し屋」を殺すための「殺し屋」だ。

悪魔に憑りつかれた少年は、その魂を宿したまま大人になった。 悪魔に喰われ悪魔を喰わねばならなくなった青年を、人々はこう呼んだ。「悪魔喰い」と。

遠い昔の話をしよう。 空の果てから神様が見下ろし、海の底には神様が宿り、地上にも地の底にも神様がいた。

人間の体というものは生きた細胞で成り立っていて、毎日約１５兆個の細胞が死んで、生まれ変わる。だから俺は、もう少し真剣に考えてみようとそう思ったのだ。

　人生に失敗し、死のうとしていた俺の元にやってきた一人の少年。彼の手に惹かれるように、俺は屋上から滑り落ちる。それこそまるで、空に落ちるかのようにして。