高校生の時に紡いでいた物語を長い時を経て、完結まで導くことができました。
そして、私にとって初めての長編の完結作となります。
また私事ですが、これで高校時代にメインで書いていた3作品を全て一つの区切りまで導くことができました。
これも、読んでくださった貴方のおかげです。ありがとうございます。
終わり方に対して、決して救いのある物語ではありません。
もしかしたら、読んで思うところがあった方もいるかもしれません。
しかし、人生とは時に不条理なものです。
優と緋那の人生の一部をこうして最後まで描き切れたことに私はまずホッとしています。
この作品を私はサイトへの掲載を決めるまではずっと「ループ」と読んでいました。
でも、考えてみるとずっとループを何度も繰り返す話を書く気はなかったのです。それでも、ループの設定は必要だと何故か強く思ってきました。
なんでなのか、私自身正直覚えておりません。
しかし、書いていくうちになんで必要なのかが浮き彫りになってきました。
この物語では救いはいらない。でも、救いを描く余地を残したいと、無意識に思っていたのかもしれません。
優達の物語はここで一旦幕を下ろします。
しかし、書いているうちに救済編なるものがひょっこりと私の頭を横切りました。
もしかしたら、忘れた頃に続編を書いているかもしれません。
未来は誰にもわからないのですから。
『天国行きの切符』の裏話
正直、どうしてこの話を思いついたのかは覚えていません。
ただ「記憶の欠落」「記憶をノートに残す」「坂を自転車で二人乗り」「流星群を見にいく」この辺りだけはずっと構想にあったのは覚えています。
過去の自分の書いた続きや構想を加筆し、肉付けしていく。
そして、出来たのがこちらの作品になります。
高校生の頃の私は捻くれていたので、救いのない話を書きたいと思っていた気もしてきましたが、結果私の中でも考えさせられる話になって良かったと思います。
人の人格は記憶だけが作るのか。
優の疑問は私の疑問にもなりました。作品を通して、私なりの結論も出せた気がします。
決して、ハッピーエンドでもなければ、気持ちの良い終わりでもない。
それでも、読んでくださった貴方に最大限の感謝を。
2026.10.9 星川宙