どうも、柳之助です。
2025年10月に完結した『バケモノのきみに告ぐ、(以下バケつ)』の後書きというか完結した上での振り返りだったり思ったことを残していこうかなと思います。
四巻までのネタバレありますのでその点だけご注意ください。
そもそも、バケつを書こうと思ったきっかけはなんかオリジナルで新しいの書きたいなぁと思った時、友人からラブコメ書きなよって言われたのがきっかけでした。ちょうどそのころ、カクヨムで電撃文庫大賞の募集も始まったのでついでに投げてみるかなぁと。どっちが前後だったのか記憶曖昧なんですが、まぁそんなノリでした。
ラブコメを書く、でなんでバケつみたいな話になったというと、当時その頃ミステリ小説にちょっとだけハマっていたのと、ドラマの『SHERLOCK』がめちゃくちゃ好きで何周もしてたってのがありました。
ホームズ自体は読んだことないんですけどね、ンハハ。
ミステリも当時ハマってちょっと読んでいただけで全然詳しくないですし、二巻からそのあたり捨てていましたね。
なんか『愛の話』なんて言うとそれっぽいですけど、話のジャンル的にはなんだこれ……?ってずっとなったりしました。なんだったんでしょうね。
そんなこんなでハーメルンでメインに小説投稿していた柳之助くんは電撃大賞で銀賞をいただいて、バケつが発売した、という流れです。
実は第16~19回のどっかで電撃大賞に応募して一次落選して、記憶から消していたので、実に十数年越しの受賞というわけでした。
それぞれのキャラについて。
・シズク・ティアードロップ
一巻の表紙を見てくださいよ。
このミステリアスで物静かで神秘的な美少女。
美しいですね。
中身はすぐ中指立てる魂チンピラガールでしたが。
すぐにレスバふっかける癖にレスバには弱いのが愛おしいですね。
二巻でライフル振り回したりしながら中指立てて煽ってるのが好き。
四巻の挿絵は正直すまんかったと思っています。
・エルティール・シリウスフレイム
エロ担当。でっけぇ担当。
裸コートという印象が強いですが、ベルトが変身すると首輪になるというゲソきんぐ先生のデザインには脱帽でした。
忠犬メイドだけど、本質的には人の上に立つタイプなのでノーマン以外には若干無法というか天衣無縫だったり、ロンズデーを振り回してるのが楽しかったです。
一巻の挿絵はすごかったですねぇ。
・ロンズデー・エンハンスダイヤ
ザ・名探偵。だけど一番ナーバスというか感傷的で二面性がある人でした。
あれで誘い受け体質というか、四人集まるとまとめ役のようで振り回され枠だったり、シズクと一緒だとヤンキーと姉御みたいなのが楽しかったです。
アクション的には特に書き甲斐がありました。
・クラレス・エアリィステップ
みなさん思ったでしょう。異能と関係ない、そのなんか人を惑わす才能の方が異能じゃね?と。
まぁ天性の才覚も突き詰めれば異能と変わらないということで。
四人の中で明確に頭一つ抜けて強いキャラでありつつも、等身大の少女らしさもあるキャラになったのかなと思います。
真面目すぎて逆に生きづらい子だったんですよね。
・ノーマン・ヘイミッシュ
お前はさぁ……という感じ。
私は基本的にキャラクターに感情移入しないので、作者ですがこいつのことはなーんもわかりません。
四人のためにという行動理念以外は。本人だってきっとわかっていないのでしょう。
だけど、その愛さえあれば彼というキャラクターを語るには事足りるのかなと思います。
とりあえず、友達にはしたくないけど、同じ街で連絡先は知っておきたいという距離感。
バルディウムで一番の危険人物。
・アイリス・ノートン
多分一番可哀想な人……に、見えるんですが、本人的には別にそのつもりはないというのが四巻のエピローグでした。
・ジム・アダムワース
きしょいね♡
ライバル枠だったけど、このあとのイケオジに場所を取られた。
・ダミアン・グレアスター
イケオジ。
こいつ、大好きです。
バケつが続いたら、多分殺したことを後悔したんだろうけど、でもあそこで死ぬしかなかった人。
・スフィア・ヘイミッシュ
唯一の心残りというか、語りきれなかった人。
いつかなにかあるのかもしれないし、ないかもしれない。
ビジュがめちゃくちゃ良いので好きです。
とかまぁ簡単にですが振り返りでした。
もっと言うべきことありそうな気もするが、このくらいで。
Xでは何度か話したんですが、バケつは一度3巻で打ち切り宣言を受けつつ、ありがたいことに重版することによって奇跡が起きて、四冊出して表紙を並べることができました。
この二年ほど、四冊出して表紙で四人並べることに向けて走ってきたので、それをやり遂げられたのは本当に読者の皆様のおかげです。
作家として、やっと一つことのことをやり遂げられたという感じ。
元々予定だった四冊完結を迎えられて、悔いはありません。
と、いうわけでもないんですが別に。
悔いはまぁあります。
なんならもう一冊出してノーマンの表紙とか、二人セットとか色々したかったし、終わった今となってはもっと続けられたかもなぁと思います。
スフィア周りとか特にそうですね。
なんなら四巻で完結と思いつつ、ワンチャン爆売れして長期シリーズになったらどうしようかな~~~とか考えていたバケつシーズン2もありましたので、そういう意味ではまだまだやりたかったことがあったなぁという感じです。
もっと5人のやりとりとか、『アンロウ』を精神疾患として扱う『カルテシウス』とは対象的に異能を祝福として扱う別組織とか。復活のメカジムとか。スフィアの真意とか。ダミアンの弟子とか。城壁の謎とか。
そのあたりに触れるのがシーズン2だったりしました。
しかしまぁ、またもう四冊くらい出さないと終わんねぇって感じなので、与太話と思っておいて貰えれば。
達成感もありつつ、物寂しさも、悔しさもある、という感じで。
ただ言えるのはデビュー一作目としては、恵まれた結果なんじゃなかろうかと思っています。
3、4巻の見開き挿絵とか、そういうことですよね。
完結して二ヶ月経って、あーバケつおもろかったな~~と、ぼんやり思っている日々です。
終わってしまってさみしいけれど、それくらいでちょうどいいんじゃないでしょうか。
てことでこれからの話。
新作もなにか出したいなと思っていますので、いつか良い知らせを届けられたらと思います。
それから『超天才魔法TS転生者ちゃん様監修@バカでもわかる究極魔法の使い方』の書籍化をなんとしても達成したいところ。
バケつは普段使わない闇の自分で(まぁ二巻以降からハンドルギュインしましたけど)書いた話でしたが、こっちは100%の私の好きなものをぶち込んだ話でもありますので、こちらをよろしくお願いします。
バケつはもう出会った少年と少女と女の話ですが、天才ちゃんは全力でボーイ・ミーツ・ガールに向き合った話。
カクヨムやハーメルンにあるので読んでくださいね♡
なにはともあれ、『バケモノのきみに告ぐ、』を読んで頂き、ありがとうございました。
読者の皆様にはただただ感謝しかありません。
またどこかでお会いしましょう。