【案内人・葛城二華より】
第19話をお届けいたします。
前回、長女が仕切った休日の計画が、今回、動き出します。
朝の車に七人。荷物と毛布と、深雪さんの茶籠が一つ。助手席には地図を開いた美空さん。三列目では陽花さんが「絶対起きてる」と宣言しています。
温泉街に着いてからは——申し訳ございません、ここから先は、あまり多くを申し上げられません。
六人がそれぞれに動きます。守る人、仕掛ける人、追う人、待つ人、見ている人。一日の中で、それぞれの距離が、何度も変わります。石畳の上で。湯気の向こうで。夜桜の下で。
どなたが何をなさるかは、どうか本文でお確かめください。一つだけ申し上げるなら、この回は長い物語です。けれど、最後の一行まで、どこも飛ばさないでいただきたいと思っております。
帰り道の車の中と、帰宅した後のリビングに、この旅の答えがございます。
六つの花が、家の外で咲いて、家に戻ってもまだ咲いている。そういうお話です。
それから。
前回の案内で「帰りを待つ者がいる」と申し上げました。お約束通り、待っておりました。——その届き方は、本文の末尾にて。
長い一日を、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
※本作のイラストはAIを用いて制作していますが、キャラクター・服装の設定および最終選定は作者によるものです。