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群像劇とキャラの出し入れ

私の書く話は登場人物が多く、主人公ははっきりしているのだがどうしても群像劇風になってしまう。

小説の場合、頭を悩ませるのは会話の表現である。3人以上の人物が入れ代わり立ち代わり話す場合「…と◯◯は言った」と書かないと誰の言ったセリフか判別できない可能性が出てくる。

私は横着なので、口調と話す内容で「ああ、今◯◯が口を挟んだな」とわかってもらえるのではないかと勝手な期待を抱いている。

しかしこれが絵となると大変である。一つのフレームに何人入れるか、あらかじめ構図と定員を決めておかないと枠の外にいる人が発言してしまったりする。

また、右端の人と左端の人が交互に話す、なんていうのも出来れば避けたいカットである。

推理合戦となると同じ人が「待て、それはどうかな」とか何度も喋るわけで、構図に少しづつ変化を加えないと似たカットの繰り返しになってしまうのだ。

そんなわけで、文章でも映像でも群像劇は難易度が高い…というか色々と面倒くさいのであった。

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