ルナリア元王女が語る形式にしたかったのですが、登場する人物の我が強くて「わたしも言いたい!語りたい!」という感じになり、それぞれの視点で書く形になりました。
最初はどうしても背景描写もあるので、人物たちが生き生きとしてくるのは1章では後半からということになります。なので、最初に挫折する人がいる可能性が高くて、ここは今後、改訂をするかもしれません。
この1章は「ルナの願い」で、勇者に恋するけど、慕ってくるエルフたちが彼女を王女としての運命に巻き込んでしまう可能性を示唆するストーリーになっています。もちろん、カサンドラたちは、王女の幸せを願っているので、ルナリアを苦しめたくはないはず。できれば本来の恋する女性のまま進んでほしいと願っています。
第2章では、アリア姫が登場します。すでに1章で登場はしていますが、彼女の反撃は彼女の第一執事“月姫”と共に進められます。アリア姫は箱入り娘で、戦闘力はありません。そこを彼女はどうするのか?
そして、カギを握るもう一人が、青い瞳のアイリスと彼女の持つ魔剣について、2章では触れることになります。
本当は1章で、アイリスがライムを連れて逃げる作戦があり、巧みにルナリアの先読みの性格を読んで、裏をかいて連れ去る予定でした(この描写は最初に予定していたので、ほぼ書き上げていました)。しかし、ルナリアが禁呪ブラッド・ミラーを使ってアイリスを追い詰めたため、この作戦は実行されませんでした。