喜多方ラーメンのお店に行きました。チャーシュー麺を頼みましたが、最高でした。
あっさり系、塩味を選択しました。
外気温がかなり暑かったので、食欲が薄く、あっさり系の淡麗ラーメンを食べたかったからです。
こういうときは食べ方を決めています。
丼が到着したらスープを軽く味わって、麺をジャッとすすります。
直後に8枚入っているチャーシューの1枚をさっそく麺と一緒にガバッとほおばり、理解しました。
この喜多方ラーメンにはおよそ人が喜多方ラーメンを食べたいと思うときに、必要とされるすべての要素が含まれていると。
個人的にですが、喜多方ラーメンの魅力は、大きく3つに集約されると思っています。
第1がスープです。
あっさりだけど、醤油がギリっと効いたもの。
文句なしに塩気があり、薄い脂もくわわって味覚を的確に刺激してくれます。
暑い中を歩いて汗をかいた体にぴったりだと思います。
体に悪いと知りつつ、これが美味しくてラストに何度もスープだけすすってしまうくらいでした。
主張しすぎない程度の魚介系の香りが食欲を増進させてくれました。
スープの透明度も高く、うっすらと浮いた油ごしに丼の底が見えるほど。
なのにこれほど味が豊かでしっかりと感じられて大満足でした。
喜多方ラーメンの三つの魅力の話に戻ります。
第2の魅力がチャーシューです。
喜多方ラーメンといえばバラチャーシュー。
細かめに切ったバラのチャーシューを盛り付けて、
小さくたくさん食べられるのが喜多方ラーメンの魅力の一つだと思います。
チャーシューと麺の配分を気にする必要がなく、常にチャーシューが食べれて嬉しいです。
こちらのチャーシューは「炙り系」と「レア系」の二種類が混交されて盛り付けられるため、まったく飽きずに食を進めることができました。
「炙り系」は口に含んだ時の風味が香ばしく、「レア系」は食感で噛むたびに味が出てくる感じです。
そして、喜多方ラーメン第3の魅力。
これはもちろん麺です。
俗に「ピロピロ」と形容されるちぢれ平麺。
舌触りがつるつるしているのに、歯ごたえがあってスープとよく絡みます。
こちらのお店は自家製の手打ち麺で、必然的に麺の表面に不均一が発生しています。
おそらく意図的なものでしょう。
あっさりとした塩気が縮れた麺の凹凸にマッチして、
麺がスープでコーティングされているような構造になります。
すすれば自動的にスープも一緒に口の中に流れ込んできて、これが非常に美味しい。
小麦の味も感じられ、噛めば噛むほどスープと麺を楽しめる、そういう麺だと思います。
喜多方ラーメンではもっちりピロピロの太麺と、あっさり塩系スープのバランスが難しいものですが、
自家製麺とやや塩気強めのスープ、そしてチャーシューによって完全に攻略しています。
丼の中のすべての要素が互いを引き立てる、そんなラーメンだったと思います。
おすすめです!