【作品紹介】
『Annie Is Gone(アニー・イズ・ゴーン)』
原作:エイヴリー・ハーパー
出版:1965年10月8日(アメリカ)
エイヴリー・ハーパーは、生い立ちや経歴の多くが謎に包まれた作家である。
アメリカ本国では彼女の著作は決して広く知られているとはいえないものの、1986年にアメリカ本国制作で、映画が上映された。それがこの作品のターニングポイントだろう。それを境に、知名度が増加。
その独自の感性と静かな筆致は、時を超えて読者を惹きつけ続けている。
出版からおよそ60年。
今になって作品への再評価が進み、密かにファンが増加中だ。「時代がようやく彼女に追いついた」と言われるほど、現代の感性に響く力を持っている。
【日本語版について】
翻訳者:山形百合子(やまがた・ゆりこ)
邦題:『アニーがいない』
日本語訳を担当した山形百合子も、この作品に心打たれた人物の一人だ。
原文の空気感を損なうことなく、
繊細な情緒を丁寧にすくい上げることで高い評価を受けている。
邦題『アニーがいない』は、物語の核心を端的に示すとともに、
読後感の余韻をそのまま伝える秀逸なタイトルとされている。