この物語、元々は劇場版と称している物語のワンカットが元になっています。
キャラクター的に北斗くんは戦隊モノで言うシルバー枠、みんなを助けに行くけど群れない系ですね。
琴音さんは理事長の孫娘。悪の女幹部的な自分の利益のために悪い連中に加担するでも悪人じゃない系。
そんな二人の初期のカットがこれで
(雨の中。 北斗 バイクで帰ってくる。ずぶ濡れの琴音をみつける。)
北斗:「珍しいですね。お迎えですか?」
(琴音 懐にナイフを携え黙ったまま北斗に近寄る。)
北斗:「!?」
(琴音 目から涙がこぼれる)
北斗:「冗談でしょ!?」
(北斗 苦笑いを浮かべる)
琴音:「あなたが悪いのよ!?」
(北斗 琴音にもたれかかる様に倒れる)
琴音:「あなたが悪いのよ...」
(辺りに雨音が悲しく響く)
と言うかこれだけで、もう随分と前に投げっぱなしにしていたものを久しぶりに見て、そのうち断片的なシーンが浮かんできました。
泣いていた。 泣いていた。小さい頃は泣いている母の記憶しかない。父が愛人と家を出て行ったらしい。あの頃の私はそんなことは分からなかった。知らなかった。知りたくなかった。でも憎かった。母を捨てたあの男が。(暴力的で危険な単語を連呼する)
ある時、お婆様宛に届いた郵便物を見つけた。学院の入学者名簿だ。興味本位で名簿を見たときは心が震えた。あの男、あの男の息子が来るらしい。別人? いやこの顔だ。母が興信所に頼り探したあの男の写真に写っていた子供。どんな伝で?お婆様が?いやそんなはずはない。お婆様だってきっと・・・。昔ほど憎くはないそう思っていた。あの男の息子がどんなやつか知りたくなった。
…くん 新入生くん。」
さっきから変なのに付きまとわられているのに気づいてるさ。入学式に間に合うように来たんだけど迷ったか?
「ねぇその先は私有地だから部外者は立ち入り禁止だよ」女はこの学校の生徒みたいだ。上級生か妙に馴れ馴れしいのが気に入らない。
「ねぇキミ、新入生君だよね。案内しようか? 迷子になったの?」こいつ、なめた事言いやがる。大丈夫今までもなんとかやってきたしこれからもやっていくから平気だ「大丈夫です自分で行きます」女は俺の顔を覗き込むように見てくる「えーお姉さん心配だなー」いいからかまわないでくれ。頼むから。「平気です」「えーせっかく会えたんだから仲良くしようよーお姉さんを頼っていいんだぞー」仲良くってあんた女子部だろ、会えるわけねぇじゃん。大丈夫、無視しておけばどっかにいくだろ。
ほら向こうの道が講堂に行けるよ。そう言って彼女はどこかに姿を消してしまった。
「なんなんだ一体」
雑木林の影から少年を見つめる女子生徒はポツリと呟く「仲良くしようよー…か」
この後、冒頭のシャワーシーンが浮かんで、五月雨のときという物語になりました。
もうねプロットとかなんですか?小説論なんて知りません。そんな書き方なのでね。何十年も暗所保存されていた薬品を、ある日ふと思い出して全部同じフラスコに入れてしまったら化学反応で別モノになった。
そんな感じです。変でしょほんとね。